×

埼玉勢29年ぶり頂点へ…西武台トリオで3発快勝

[ 2011年1月1日 06:00 ]

<西武台・香川西>後半4分、西武台・佐々木(9)が先制ゴールを決める

 第89回全国高校サッカー第2日は31日、8会場で1回戦15試合を行った。西武台(埼玉)が香川西(香川)に3―0で快勝し、埼玉県勢29年ぶりの優勝に向けて好発進した。後半4分にFW佐々木雅人(3年)のゴールで先制、同30分にはMF末松光(3年)が直接FK弾。同40分にはFW清水慎太郎(3年)がPKを決めた。2回戦は2日に行われる。

 西武台が頼れる“主役”たちの活躍で初戦を突破した。まずは後半4分、末松の左クロスを清水が胸で落とし、最後は佐々木が右足で決めて先制すると、同30分には末松が左45度の位置から無回転FKを決めて2点目。そして、同40分には佐々木がペナルティーエリア内で相手GKに倒されて得たPKを清水が左隅に叩きこんだ。
 守屋監督は3人が絡んだ先制点を振り返り「あれがうちの持ち味。前半は相手に好きにやられたが、どこかで1点は取ってくれるだろうと思っていた」と目を細めた。
 イメージと実戦。2つのトレーニングが実った末松は笑いが止まらない。実は大会1カ月前から無回転FKを猛練習。練習試合で何度も試しては失敗してきた必殺技が大舞台で初めて決まった。「こんなに気持ち良く入るんだなって…。自信になりました」。ペナルティーエリア左手前から蹴ったFKは低い弾道で右隅にズドン。ユーチューブで見つけたポルトガル代表C・ロナウドのFK集を繰り返し見て覚えたこん身の一撃だった。
 だが、昨年夏の高校総体で4強入りした西武台にとって初戦突破は通過点。目標はあくまで埼玉県勢29年ぶりの頂点だ。高校サッカーの強豪がひしめく埼玉県も選手権優勝は第60回大会の武南が最後。県大会決勝でハットトリックをマークした佐々木が「この結果では満足できない」と言えば、卒業後は大宮入りが決まっている清水も「シュートが(3本では)少ない」と自分にダメ出し。本当の笑顔は優勝するまでお預けだ。
 ▼香川西MF佐々木主将 いい時間帯で決めないと大舞台では勝てない。せっかくOBの登里さん(川崎F)が全員にユニホームを贈呈してくれたのに…。

続きを表示

2011年1月1日のニュース