【安田記念】ダービー獲っても内田の姿勢は変わらない

[ 2010年6月3日 06:00 ]

 【G1ドキュメント・安田記念=2日】ダービーから3日がたち、あの男が美浦トレセンに姿を見せた。エイシンフラッシュでダービージョッキーとなった内田。すぐに報道陣が取り囲み、その輪に寺下も加わった。「ダービー後は家族と仲間で祝杯を挙げました。みんなに祝福されるが今までと度合いが全然違う。今年はケガなどいろいろあったが勝てて本当に良かった」と喜びを口にした。

 そこへ偶然にやって来たのが、ダービーで惜しくも2着に敗れた後藤だ。2人はがっちりと握手をかわし、感動的な空気がその場を包んだ。次の瞬間、後藤が「このやろー」と笑いながら内田と絡む場面も。お互いの健闘を称え合っていた。
 ダービーは終わったが、まだG1は続く。内田は安田記念でトライアンフマーチと初コンビを組む。1週前の26日には栗東トレセンを訪れ、追い切りに騎乗。背中の感触を確かめた。「乗りやすいタイプ。先週の稽古は楽に乗っただけだったが、タメていった方が良さそうだね。前に行くとペースに巻き込まれてしまう。ペース次第で脚がなくなる可能性もあるので、じっくり行った方がいいかな」
 寺下は内田の言葉に耳を傾けてメモを取った。「あとはレースのビデオを見て研究して、当日の返し馬の感じ次第だね」。ダービージョッキーとなった内田だが、レースに対する姿勢は今までと変わらない。取材が終わると、早々に東京ダービー(シーズザゴールドに騎乗)が行われる古巣・大井競馬場へと向かった。

続きを表示

2010年6月3日のニュース