ディープ2世ついに登場…19日に中央デビュー

[ 2010年6月3日 16:18 ]

ディープインパクトを父に、メジロドーベルを母に持つ牡馬メジロダイボサツ

 中央競馬最多のG17勝を挙げて2006年で引退、種牡馬となったディープインパクトの初年度産駒(08年生まれの2歳)が19日からの新馬戦で中央デビューする。

 初年度に血統登録されたのは147頭。牡馬で注目はオークス、エリザベス女王杯などG15勝のメジロドーベルを母に持つメジロダイボサツだ。初戦はまだ先になる見込みだが、母も管理していた入厩先の大久保洋吉調教師は「柔らかいというのが第一印象。そのあたりやバネがあるところはディープの血が出ているかも」と目を細める。

 現役最強牝馬ブエナビスタの弟のトーセンレーヴ(母ビワハイジ)も楽しみな1頭。ダイワメジャー、ダイワスカーレットが兄、姉となるピカソ(母スカーレットブーケ)、アドマイヤコリン(母シルクプリマドンナ)などにも期待が持てる。

 牝馬では天皇賞馬エアグルーヴとの間に生まれたグルヴェイグが面白い。トレーナーの角居勝彦調教師は「クラシック戦線に乗れる力はあるはず。良血だし期待は大」と好感触を得ている。

 ブエナビスタを手掛ける松田博資厩舎のマルセリーナ、兄がキングカメハメハのマギストラなども無視はできない。

 ディープインパクトを管理した池江泰郎調教師は、新馬戦開幕週に阪神でシュプリームギフト(母スーヴェニアギフト)をデビューさせる予定。「他厩舎からもディープ産駒の評判の良さが聞こえてくる。楽しみだね」と心を躍らせていた。

 日本馬でただ1頭、ディープインパクトに勝ったハーツクライの初年度産駒もことしデビュー。子ども世代に受け継がれる“宿敵対決”にも興味を引かれる。

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2010年6月3日のニュース