吉田拓郎 中島みゆきの新アルバムにギターとコーラスで参加 バックバンド参加熱望、長年の悲願かなう

[ 2022年11月14日 08:50 ]

吉田拓郎
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 年内で芸能活動を終了する意向のシンガー・ソングライター、吉田拓郎(76)が11日、ニッポン放送「吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD」に出演。歌手の中島みゆき(70)の新しいアルバムにギターとコーラスで参加したことを明らかにした。

 吉田は1995年、中島に「永遠の嘘をついてくれ」の楽曲提供を受け、2006年「つま恋」ライブでは、サプライズ出演した中島と2人で同曲を披露するなど長年親交がある。

 番組では吉田自身も旧知の仲で、長年中島の作品を手掛ける音楽プロデューサーの瀬尾一三から連絡があったことを明かし「拓ちゃん、今、中島みゆきのアルバムをレコーディングしてるんだけど、前に約束してたの覚えてますか?とかいって。中島みゆきのライブにおしのびで参加して、『悪女』とかを後ろで、ステージで弾くっていうの覚えてますか?と。“久しぶりだなあ。瀬尾ちゃんもみゆきもその後元気かい?。俺にギターでも弾かせようかっていう企画なのかい”と言ったら、拓ちゃん急なんだけど来週時間あるかなって」とオファーを受けたという。

 2010年、「THE ALFEE」坂崎幸之助とともに担当していた同番組に瀬尾と中島がゲスト出演。その際、吉田が「『悪女』は歌えないけど弾けるんだよ。ギターはうまいぞ。『悪女』弾きながら踊りたいってずっと言ってるんだよ」と中島のバックバンドの一人として演奏したいと熱望。ライブ出演はかなわなかったものの、「中島の後ろで演奏」が8年越しで実現した。

 「僕も中島みゆきのライブでギター弾きに行くよという約束はしていたので、サプライズでやりたいなと思ってたけどできなかったし…瀬尾ちゃんには、リタイヤを表明してからギターとか楽器類を手放しちゃって。スッキリしたいという気持ちから手元にあまりギターがないんだよと」とやりとりを回想。中島のバンドメンバーにギタリストの古川望が参加していることから「(古川は)つま恋の2006年も後ろで弾いていて、あいつのギター良い音するから、ギター持って来いと言っといてと。俺は結局手ぶらで行こうという算段だったんですけど、ハハハ」と手ぶらで収録スタジオに出向いたという。

 収録当日は「某日、スタジオに向かいまして、車降りてスタジオに入る廊下で中島みゆきが立って待ってまして。すぐわかりましたよ。“久しぶりだな、みゆき元気だったか!”ってつい廊下でハグして。2人で。ジジイとババアのハグってね…」と苦笑しながらも中島と旧交を温めた。「なんていう曲か忘れましたけど…すごいわかりやすいシンプルな。面白い詞歌ってんなって思って。最近あいみょんの影響で女の人が書く詞の世界、ストレートさ、女の人が見た男と女の関係というか。俺ら男から見たのとは社会観みたいなのが違う気がしていて。女性が見た恋愛観はとても新鮮で、なるほどこっちが正しいなと」と、しみじみと中島の世界観を堪能した様子。

 さらにミュージシャン魂がうずいたようで、「瀬尾ちゃんに、俺とお前でみゆきのボーカルに合わせてバックコーラスつけようよって、その場で思いついて。俺が高音部つけるから、瀬尾ちゃん低音部のサビ入れない?ウーアーでいいからと。結局コーラスでも参加することになって」と急きょコーラスも収録したと明かした。

 ラジオでは、中島からの手紙を読み上げ「吉田拓郎様 颯爽としたお姿もつやつやのお声もお変わりなく安心いたしました。コロナ時代だというのに、まさかスタジオでお目にかかれようとは奇跡のようです。本当にありがとうございました」。プレゼントに添えられていた手紙を「達筆だなあ!中島みゆきから手紙が来たよ」とうれしそう。

 「中島みゆきの次、発売のアルバムの中にはレコーディング史上に残るセッションが…自分で言うのもなんだけど、瀬尾と吉田のハーモニーが入ってて、誰が想像したか。瀬尾なんて何十年も歌ってないだろうし。なおかつ全編、僕のギターが入っています」と苦笑しながら、「アルバムのタイトルもわからんけど、まあ聞きゃわかるんじゃないかなと。ちょっとした思い出ができまして。みゆきからは素敵なウエアと素敵な手紙をいただいて、中島みゆきともなんとなく良い思い出ができたなと思っています。僕の音楽人生が『ahー面白かった』と言えるそういうことを素直に心から喜んでおります」と語った。

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