橋下徹氏 ロシアの侵攻問題で「妥結というとロシアに譲歩、降伏するのかって声がわき出るんですが」

[ 2022年3月31日 10:22 ]

橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(52)が31日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演し、ロシアのウクライナ侵攻について言及した。

 ロシアがウクライナとの停戦交渉で軍事作戦を大幅縮小すると発表した首都キエフの戦況について、副市長は30日「昨夜は比較的平穏だった」と述べた。ただ郊外では戦闘が続いているという。ロシア軍はマリウポリを含む東部2州に戦力を集中、完全制圧を狙う構えで、米国の「戦争研究所」は29日、マリウポリが「数日内に陥落しそうだ」と予測した。ウクライナメディアによると、同国大統領府高官は30日、キエフ周辺でロシア軍の撤退が2日連続で行われたと述べた。

 MCの谷原章介が「攻撃がマリウポリに集中することによってキエフへの攻撃、止まる兆しが見えてきたんですかね?」と聞くと、橋下氏は「正直、本当に軍事作戦は分からないですね。米国防省はキエフへの攻撃はやんでいないってことも言っていますし」とした。

 そのうえで「ただこの戦争のもともとの紛争の原因は何だったのかっていうことをきちっと的確にとらえないと解決策は見えないと思うんですよ」と言い、「これはいろんな意見があるんですが、ゼレンスキー大統領が独立系メディアのインタビューに答えたのは、ウクライナの中立化、ヨーロッパの安全保障の枠組みのところが1番もめている原因で、プーチン大統領もここを原則第一に考えていた。そしてゼレンスキー大統領がはっきり言ったのは、ウクライナの中立化のところが戦争の原因だったってこと。ゼレンスキー大統領が言ってるわけですね」と指摘。

 そして「ほかのいろんな専門家がいろんな推測をして、ウクライナ全土を制圧したかったんだとか、いろんなことを言ってるんですけれども、ゼレンスキー大統領がこの中立化が戦争の原因だったって言ってるんであれば、ヨーロッパ西側職もここに1番力を入れるべき」とし、「今いろんな形で安全保障の枠組みの議論がなされていますけれども、これ反戦の言葉を言うといろんな嫌がらせを受けるということと同じように、妥結というとロシアに譲歩するのか、降伏するのかって声がうわっとわき出るんですが降伏ではありません。妥結っていうのは一般市民の被害も最小限に抑える形で、最善化、最適化を目指すので、僕はヨーロッパの安全保障の枠組みについては西側諸国もNATOもロシアもひっくるめて妥結で解決してほしいですね」と自身の考えを述べた。

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2022年3月31日のニュース