「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」今年から千葉・蘇我スポーツ公園で開催

[ 2022年1月5日 13:09 ]

 ロック・イン・ジャパンは5日、これま茨城・国営ひたち海浜公園にて毎年行っていた日本最大級の野外音楽祭「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」について、今年から開催地を変更し、千葉市蘇我スポーツ公園で開催すると公式サイトで発表した。

 サイトでは総合プロデューサー・渋谷陽一氏の名義で「2022年から、ロック・イン・ジャパンは千葉市蘇我スポーツ公園で開催します」と発表。「昨年の夏、収容人数を例年の半分以下にし、出来る限りの感染対策も講じたロック・イン・ジャパンを中止にせざるを得なかったことは、とても残念であり、私たちにとって大きなダメージでした。ここまでやっても開催は受け入れてもらえないのだ、という大きな困難を感じました」と説明した。

 「あれから約半年、少しずつ状況は変わってきていますが、コロナ前にはまだまだ遠い状態です。昨年末、カウントダウン・ジャパンを開催しましたが、収容人数は例年の3分の1以下、参加者には新型コロナワクチンの2回接種済み証明かPCR検査の陰性証明を入場条件とし、顔認証の電子チケットでの入場の体制を作りました。こうした状況が2年続き、私たちは年末フェス1回、春フェス1回、夏フェス2回、開催中止を決断せざるを得ませんでした。 何とか開催できた昨年のジャパン・ジャムも赤字覚悟の興行でした。正直言って、経営的にもギリギリのところに私たちは立っています。もう中止や赤字覚悟のフェス開催は困難です」としたうえで「とても悩みました。何とかひたちなかでの開催を続けられないか、そのための方法を模索し可能性を探しました。しかし私たちは解決法を見つけられませんでした」と記した。

 「国営ひたち海浜公園での開催は、公園の構造上、7万人収容のひとつの巨大ステージと、収容人数がその数分の一の複数のステージという形になります。7万人収容のステージから小さなステージへと人が流れていく形になります。必然的に入場規制や密が起き、万全の感染対策を行う事は困難です。何万人の参加者が密にならずにライブも楽しめ、移動もほとんどない環境を作ることは、国営ひたち海浜公園では不可能と判断せざるを得ませんでした」とひたち海浜公園での開催の難しさを明かし、「私たちが千葉市蘇我スポーツ公園を新しいロック・イン・ジャパンの開催地として選んだのは、その不可能を可能とする場所だからです。 5万から6万人収容可能な巨大なライブエリアがあり、そこにステージをふたつ立てることができます。そしてもうひとつ、昨年新たにオープンした2万から3万人収容可能なライブエリアがあり、そこにもふたつステージを立てることができます。そして、そのふたつのライブエリアはほんの数分で移動ができます。まさに野外フェスにとって夢のような場所なのです」と、蘇我スポーツ公園での開催を決めた理由を明かした。

 さらに「今回の開催地変更については、茨城県、ひたちなか市、千葉県、千葉市、国営ひたち海浜公園、千葉市蘇我スポーツ公園、各関係者の皆さまのご理解、ご協力をいただきました。本当に感謝しております。年末、2年ぶりのカウントダウン・ジャパンを開催して強く思ったのは、フェスのメッセージにも掲げた『音楽を止めない』『フェスを止めない』ということです。例年の形とは違うものですが、カウントダウン・ジャパンには音楽の力が溢れていました。例え形が変わってもフェスは開催し続けなければならない、そう強く思いました」とした。

 同フェスは昨年6月、8月7~9日、14、15日の計5日間、茨城・国営ひたち海浜公園にて開催されることが発表されるも、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、同7月に茨城県医師会などからの要請で急きょ中止を決断した経緯がある。

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2022年1月5日のニュース