矢沢永吉 コロナ下で全国ツアー完走 72歳感慨「皆さん、ありがとう」

[ 2021年12月26日 05:30 ]

ツアーファイナルで熱いパフォーマンスを届ける矢沢永吉
Photo By 提供写真

 矢沢永吉が25日夜、横浜アリーナで公演し、全国ツアーを締めくくった。72歳、しかもコロナ下で挑んだホール&アリーナでの全31公演。この規模のツアーを完走するのは国内では最年長記録で、来年迎えるデビュー50周年イヤーに弾みをつけた。

 「もう最初はどういうツアーになるのか心配だったけど、今日が最終、横浜アリーナ。これからもいろんなことがあると思うけど、いや、あるけど、僕らは越えて、越えて、越えて、いけるんじゃないかと思っています」

 コロナ下で初開催する2年ぶりの全国ツアー。日本一熱いとも言われる矢沢のファンがマスク着用、歓声NGで恒例の「永ちゃん」コールも自粛。手のひらが腫れんばかりの力強い手拍子で呼応する姿に、矢沢は「ずっとステージに立ち続けられる。幸せなことです。皆さん、ありがとう」と感慨に浸った。

 思い出の地で迎えた千秋楽。「ビートルズになるんだと広島から出てきて、切符は東京まであったけど横浜で降りた。ここ横浜からちょっとずつ、遠い道のりだった。あの時、東京まで行っていたら矢沢永吉になっていただろうか」と振り返った。1999年の50歳バースデーライブ、12年のデビュー40周年記念ライブを開催したのも横浜市の日産スタジアム。「横浜で歌えるということに大事なものを感じる」とかみしめた。

 75年のソロデビュー盤の収録曲「恋の列車はリバプール発」や、キャロル時代の「やりきれない気持ち」、この公演限定の「Last Christmas Eve」など全22曲を披露。ラストの「止まらないHa~Ha」では、1万3000人が恒例のタオル投げを自粛。代わりに両手を突き上げて“声援”を送り、この日一番の盛り上がりを見せた。

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2021年12月26日のニュース