石橋貴明 壮絶ダメ出しに埋もれていた倉本聰氏の“金言”「いつか武器になるんだな」

[ 2021年10月30日 20:39 ]

とんねるずの石橋貴明
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 「とんねるず」石橋貴明(60)が、30日放送のTBSラジオ「田中みな実 あったかタイム」(土曜後6・30)にゲスト出演し、今も背中を追いかけ続ける人生の大先輩たちについて語った。

 30代のころ、相方の木梨憲武(59)とともにドラマ「火の用心」に出演。北海道・富良野市まで自ら赴いて脚本家・倉本聰氏(86)に執筆をお願いした意欲作だったが、本読みや立ち稽古ではダメ出しの嵐だった。

 それでも、食事の席で言われた一言を今でも胸に刻んでいるという。「『木梨は十分器用なことは分かったけど、お前は不器用だ。だけど石橋、不器用を一生懸命貫いて頑張っていくと、その不器用がやがて武器になるからな。だからお前はコツコツと、丁寧にやっていくしかないんだ』と言われて」。言われた時には「俺は不器用だ。ダメなんだ」とショックを受けたものの、そのうち「そうか、コツコツやればいつか武器になるんだな」と前向きにとらえるようになったという。

 倉本氏は、元プロボクシング世界チャンピオンで、俳優に転身したガッツ石松の名を挙げ、石橋に「ガッツ石松を見ろ、最初あいつ何もせりふしゃべれなかったのに、北の国からであんなにいい役をやって。あいつは一生懸命、あれを武器にしたんだぞ」とアドバイス。金言を受けて石橋は「そうですね。頑張ります」と誓ったことを振り返った。

 自ら師と仰ぐ作家・伊集院静氏(71)にも「仕事はとにかく丁寧にやるしかないんだ」と教えられたという石橋は、「この2人の先生の言葉はいつも肝に銘じてます」と打ち明けた。

 自分なりにこつこつやってきた芸能人生だったが、「なかなか大人になれず、50くらいでいい感じの大人になっているはずだったんだけど…」と、思い通りに行かないことに悩んでいたという。そんなある日、ゴルフの練習場でもう一人の大先輩と偶然、遭遇。俳優・舘ひろし(71)だった。年齢を聞かれて「僕、今年で60になります」と答えると、舘からは「まだまだ“はなたれ”だよ。僕は70でスイング改造してるよ」という言葉を返されたという。

 還暦にして、先輩との間に高い壁を感じた石橋。「今思っているのは、70くらいで舘さんを超えて行こうかな」と笑わせつつも「偉大な先輩の背中を追いかけるのは大変ですよ」とつぶやいた。

 石橋のまじめな自分語りに、パーソナリティーのフリーアナウンサー田中みな実(34)は「かっこいい目標が目の前にいてくれるのは、心強いですね」と感激していた。

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2021年10月30日のニュース