小倉智昭氏「期待に応えて帰ってきます」がん転移公表から一夜、前向きに復帰誓う

[ 2021年10月5日 05:30 ]

ラジオ出演後に報道陣に対応する小倉智昭氏(撮影・西川祐介)
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 4日付スポニチ本紙で膀胱(ぼうこう)がんが肺に転移したことを明かしたキャスターの小倉智昭氏(74)が同日、月1回レギュラー出演する文化放送「くにまるジャパン 極」に生出演し、改めて病状を報告した。放送後には報道陣に対応。6日に入院し抗がん剤治療を始めるが「みんなの期待に応えて帰ってきます」と復帰を誓った。

 報道陣の前に軽やかな足取りで現れた小倉氏。「痛くもかゆくもないんです」とけろり。テレビやラジオと変わらぬテンポのいい口調で「元々の膀胱がんが肺に転移しステージ4になりました」と解説を始めた。「がんの進行も遅い。今の抗がん剤も以前より良くなっている。“完治できると思う”と先生に言われているから、それを信じて療養します」と前向きに語った。

 小倉氏は2016年5月に膀胱がんを公表。18年11月に膀胱の全摘手術を受けた。この日の説明によると、その後の定期健診を受ける中で、昨年11月ごろに左右の肺に影を確認。当初はがんか判別がつかず経過観察していたが、約9カ月後の生検で肺へのがん転移が明らかになった。

 肺へ転移した理由について、ラジオでは「最初から膀胱の全摘を勧められていたが、男性としての思いなどもあり(全摘を)先延ばしにしていた。その間の約2年半の間に転移したのかもしれない」と分析。「最初から手術をしていれば…。現場の医師の方の意見は重いです」と当初の判断に後悔ものぞかせた。

 今後の治療について「週1、2回の抗がん剤投与を3週やって1週休む。これが1クール。最初の1クールを入院で、残り3クールを通院で行う予定」と説明。約4カ月の治療期間があり、最初の1カ月は入院が決まっている。「11月の仕事は全てキャンセルした。12月は医師と相談しながらになるが、年内は難しいと思う」と悔しがった。

 顔色は良く「この前ゴルフに行ったら散々な目に遭いましてね」とジョークを飛ばす余裕もみせた。集まった報道陣に「定期的に検査は受けた方が良いですよ」と声を掛け、次の仕事場へと向かった。

 《本紙1面報道に…「大きすぎるよ!」》小倉氏は文化放送前に集まった報道陣を目にするなり「申し訳ない。皆さんに来てもらうほどの大きな話じゃない。スポニチさんがでっかく書くもんだからさ」と本紙1面の報道に触れた。「大きすぎるよ!大谷翔平(のニュース)があるのに」とチクリ。本紙記者を見つけると「(上司に)言っておいて、あんなにデカくしないでって」と冗談を飛ばした。

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2021年10月5日のニュース