正司敏江さん死去 80歳 どつき漫才の元夫婦コンビ 頭に大きなリボン 60年代に人気

[ 2021年9月20日 05:30 ]

「どつき漫才」で一世を風靡した正司敏江さん(右)と玲児さん
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 どつき漫才で知られる元夫婦コンビ「正司敏江・玲児」で人気を博し、タレントとしても活躍した正司敏江(しょうじ・としえ、本名・及川キミコ=おいかわ・きみこ)さんが18日午前1時59分、脳梗塞のため大阪市内の病院で亡くなった。80歳。香川県出身。葬儀は近親者で行った。喪主は長女・及川円(まどか)さん。所属の松竹芸能が発表した。関係者によると、3週間前に大阪府内の自宅で倒れ、大阪市内の病院に入院。最期は円さんにみとられて旅立った。

 敏江さんはアタマに大きなリボンをつけ、玲児さんとの“どつき漫才”で観客を沸かせた。1960年代にブレークし、大阪を中心に活動した。

 敏江さんは57年に「かしまし娘」の住み込み女中となり、62年に弟子の正司芳江、春江とともに「ちゃっかり娘」を結成。64年に正司玲児と結婚し、68年に正司敏江・玲児の夫婦漫才コンビをスタートさせた。

 玲児さんの度重なる浮気が原因で76年に離婚したがコンビはそのままで、離婚も交えたネタで人気に火が付いた。

 2010年に玲児さんが亡くなった後はピン芸人として活躍。気さくな人柄で知られ、劇場では客席まで下りていき観客と会話しながらネタを選ぶなどすることでも知られた。

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2021年9月20日のニュース