櫻井翔 天国の星野監督へ吉報を 侍Jに「金メダルをなんとしても獲ってほしい」

[ 2021年8月7日 05:30 ]

08年の北京五輪。3位決定戦に敗れスタンドに頭を下げる日本代表・星野仙一監督(左)ら
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 NHK東京五輪・パラリンピック放送スペシャルナビゲーターを務める嵐の櫻井翔(39)がこのほどスポニチ本紙の取材に応じた。「出場できた時点で相当な努力を重ねている」とメダルの有無にかかわらず五輪選手を称賛。「そのプロセスを追いたいと思っている」とナビゲーターの役割を話した。ただ、7日に大一番に臨む野球の日本代表・侍ジャパンには「金メダルを獲ってほしい」と強い思いがあると語った。

 そこには櫻井が初めて五輪取材をした2008年の北京五輪で、日本代表監督を務めた故星野仙一さんへの思いがある。2人は日本テレビ「NEWS ZERO」で共演。五輪前から親交があった。

 侍ジャパンは金メダルへの期待の中、同五輪に臨んだが、4位に終わった。3位決定戦直後、星野さんは櫻井に「翔くん、すまんな」と悔しそうに話した。

 その時のことが強く記憶に残っており「星野さんは金メダルを公言し、結果として4位になり、大きな責任を感じていらっしゃった」と回顧。「(今回)決勝まで行ったことが個人的にうれしい。星野さんも喜んでいるかなと思いながら準決勝を見た」と語った。

 侍ジャパンの戦いぶりを「普段野球を見ない人も興奮させる試合を毎回している」と分析。自分も毎試合興奮しており「星野さんが掲げた金メダルをなんとしても獲ってほしいと、僕としては思ってしまう」と期待した。

 櫻井は、キャスターとして北京大会から取材してきた自負を持ち東京大会に臨んでいる。「光が当たりづらいところに、光を当てたいと思いながらやってます」と信念を語る。

 これまでで印象に残っている場面に、6度目の出場となった男子板飛び込みの寺内健(41)と、重量挙げ女子49キロ級で記録なしに終わり引退を表明した三宅宏実(35)を挙げた。

 寺内の決勝の最終演技後、各国の選手、コーチは拍手。寺内の万感の表情や国を超えて人々が称える姿に胸を打たれたという。三宅は櫻井が五輪で初めて取材した選手。「東京大会でなかったら引退していたかもしれない三宅さんが、東京の文字を背負い戦ったことに凄く感動した」と語った。(糸賀 日向子)

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2021年8月7日のニュース