ボクシング女子・入江の金快挙に地元米子も歓喜、市長「全米が泣いた」大興奮ツイート

[ 2021年8月4日 05:30 ]

入江の金メダル獲得が決まり、喜ぶ同級生ら=3日午後、鳥取県米子市
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 東京五輪ボクシング女子フェザー級で入江聖奈(20)が、同競技で日本人初の金メダルを獲得した。この快挙に「全米」も泣いた。地元鳥取県に初の金メダルをもたらした入江。出身の米子市では、応援会に集まった同級生らが大興奮だった。

 入江の金メダルに、出身地の鳥取県米子市では歓喜の輪が広がった。米子市内では3日、後援会関係者や同級生らが集まって応援会を開催。友人ら約80人のメッセージが入った横断幕を制作した小中高校の同級生・本多一之信さん(21)は「最後はどっちが優勢か分からず、拳を握っていた。判定の“ブルー”を聞いて、うおー!と会場も揺れた。号泣しました。本当にうれしい」と涙ぐんだ。

 伊木隆司市長はツイッターに「入江聖奈勝った!金メダル!壮絶な打ち合いを制した闘いに、全米が泣いた。おめでとう!」と投稿。「全米が泣いた」は洋画のPRなどでおなじみのフレーズ。市長は「全米=全・米子」と、全米子市民が喜びの涙状態と説明。決勝進出を決めた先月31日には「全米を挙げて応援しています」とつづっており、ちゃめっ気あふれる表現で入江を後押しした。市では市民栄誉賞を贈ることを決定した。

 鳥取県にはこれまで、県出身の五輪金メダリストがいなかった。米子市民だけでなく、鳥取の代名詞「鳥取砂丘」のように金色に輝くメダルの獲得は、県を挙げての悲願だった。平井伸治知事は県民栄誉賞を贈る意向を表明した。

 鳥取県は、さまざまなアンケートで「地味」「影が薄い」などとされてきた。人口は全国最少の約55万人。コーヒーチェーンの「スターバックス」が47都道府県で唯一なかったことから「スタバはないけどスナバ(砂丘)はある」などの自虐コピーも展開。この日も、入江の金メダルが報じられたワイドショーで「島根・米子市」と表記され、伊木市長がツイッターで「米子市は鳥取県でございます」と訂正する始末。

 見事、砂丘色のメダルを故郷に持ち帰った入江。米子市は公式ツイッターで「これからも全米を挙げて、入江選手を応援し続けます」と約束した。

 《イモトアヤコ、後輩へ「かっちょいい」》入江と同じ鳥取県立米子西高校出身のタレント、イモトアヤコ(35)は「金メダルおめでとうございます」と自身のツイッターに投稿。「米西の星」と校名の略称を使って称え「かっちょいいです」と、同県初の金メダルを獲得した15歳年下の後輩の快挙を祝した。

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