宮澤エマ 「おちょやん」の継母役に喜びと驚き…三味線に河内弁「どれ一つ得意なものないじゃん?って」

[ 2021年6月6日 18:17 ]

宮澤エマ
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 女優・宮澤エマ(32)が6日、ニッポン放送「笑福亭鶴瓶 日曜日のそれ」(日曜後4・00)にゲスト出演し、5月に最終回を迎えたNHK連続テレビ小説「おちょやん」の苦労話を語った。

 杉咲花(23)が演じる主人公・千代の継母の栗子という役どころだった。開始当初は、千代を容赦なく奉公に出すような憎まれ役だったが、劇中で三十数年の時が流れた佳境で再登場。実は、役者になった千代に花かごを贈り続け、見守っていたという心温かい人物像が明らかになった。意外すぎる展開に、宮澤の熱演ぶりも相まって話題に。当の本人も「こんなに反響をいただいた役は今までになかった」と驚いた。

 パーソナリティーの落語家・笑福亭鶴瓶(69)から「誰が(役を)決めはったの?」と問われると、「私も聞きたいところです」と不思議がった。「ちょうど『ウエスト・サイド・ストーリー』というミュージカルをやっている時に、『朝ドラの出演が決まった』って聞かされて、『え?』っと。オーディションもその時はしてなかったので。『何の役ですか?』、『継母役だ』って。『えーっ?』て思って。まず朝ドラに出られるのはうれしいけど、いろんな役をすっとばしていきなりお母さん?と思って」と驚きを口にした。

 ミュージカルを中心に活躍していた宮澤にとって、今作がテレビドラマ出演わずか2回目。「ドラマの経験もあまりないですし、しかも時代ものということ、三味線が弾けて、最初に説明を受けた時にちょっと言葉はあれですけど、“芸者崩れ”というか、『ちょっと芸事をかじってるけど、三味線もポロロンと弾けちゃう感じ』って言われて、南河内の出身…。どれ一つ得意なものないじゃん?って思って」と、笑って明かした。

 特に苦労したのが方言。大阪・南河内の河内弁に、芸者ことばがまじった言葉を使う役どころだった。「それこそ外国語を学ぶような感覚で。方言指導の方にたぶん絶望されたと思います。最初あまりにもできなくて」とレッスン当初を振り返った。そこで考えたのが、主戦場のミュージカルでも行っている練習法。「『ミュージカルの時って音を取るのに録音をしているので、録音させていただいてもいいですか?』って。家に帰って聞いたら、確かにまったくできてない。私は言えてるつもりなのに…。「『やかんと同じイントネーションなんです』って言われて。自分は言えてるつもりなのに、違いますって言われて」と振り返った。

 それでも、南河内に近い中河内出身の鶴甁は「すごいよね。良かったですよ。イントネーションも何も、抑えた芝居も…芝居のことをどうこう言えないですけど」と絶賛。すると宮澤は「やってきたかいがあるなって今、しみじみ…。泣いちゃいそう」と感激していた。

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