漫才ブーム火付け役・澤田隆治さん死去 88歳「てなもんや三度笠」「新婚さんいらっしゃい!」手掛ける

[ 2021年5月16日 22:30 ]

澤田隆治氏
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 1980年代の漫才ブームの火付け役で、爆発的な人気を誇った「てなもんや三度笠」などコメディー、演芸を中心に数多くの人気番組を手掛けた名プロデューサーで演出家の澤田隆治(さわだ・たかはる)さんが16日、東京都内の病院で亡くなった。88歳。大阪府吹田市出身。死因は明らかにされていない。

 1955年、神戸大を卒業し、朝日放送に入社。当初はラジオを担当していたが、テレビに移ってから60年代に最高視聴率60%超えを記録した藤田まことさん主演の「てなもんや―」や、今も続く「新婚さんいらっしゃい!」などを次々に手掛け、ヒットさせた。

 その後、70年代に立ち上げた制作会社に拠点を移し、スタートさせた関西テレビ「花王名人劇場」では横山やすし・西川きよしを筆頭に人気漫才師を多数輩出。日本中に漫才ブームを巻き起こした。

 また、日本テレビの情報番組「ズームイン!!朝!」など演芸以外の番組も担当。文化人として笑いに関する著書も多く発行し、笑いと健康学会会長を務めたり、上方を中心に大衆演芸の後継者育成に力を入れた。昨年には新著「永田キング」を刊行し、3カ月ほど前は元気な様子だった。

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2021年5月16日のニュース