花江夏樹 悲しい場面で力を貸してくれるのは母の死「今でも思い出して演じています」

[ 2020年11月23日 11:47 ]

声優の花江夏樹
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 声優・花江夏樹(29)が、22日夜放送のTBS系「情熱大陸」(日曜後11・00)に出演し、悲しさを演じる際に必ず思い出す人生の瞬間について語った。

 大ヒットアニメ「鬼滅の刃」で、主人公・竈門炭治郎の声を担当する花江は、「どっちかというと陰鬱な方に向いている主人公で(オーディションに)合格することが多い」と自己分析し、「人間的な暗さがそのまま出てるんでしょうね」と告白した。

 高校時代に母を、その数年後には父も亡くした。「母親が亡くなった時に、人生で一番泣いたんですよね。三日三晩、泣き続けるくらい泣いて」。ちょうどバイトをしながら、声優になるための勉強を始めていたころで、「泣いている時のことも頭の片隅でちょっと覚えておこうみたいな思考も若干あって。あまり良くないことだと思うけど」。忘れられない悲しみが声優としての財産になっているようで、「大切なものが自分の元からなくなっちゃうセリフとか、シーンとか、今でもそのことを思い出して演じていますね、常に。悲しいですね」と語った。

 16年に結婚を発表し、今年9月には双子の女児が誕生したことを報告した。「家族が増えたことが、自分の中では大きい。心の支えになってるかなって思います。絶対幸せにするんだから」と、父の顔をのぞかせた。2人の娘はもっぱら泣くことが仕事のようで、「お腹を触ったりして、腹式呼吸で横隔膜にぐっと力が入ってて、硬いんですよ、泣いてる時に。『もったいないよ、忘れちゃ』って」と笑っていた。

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2020年11月23日のニュース