棋聖戦着用の“藤井マスク”に注文殺到 発売以降約45万枚の売り上げ

[ 2020年7月21日 05:30 ]

棋聖戦第4局でマスクを着用する藤井(日本将棋連盟提供)
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 史上最年少で将棋タイトルを獲得した藤井聡太棋聖(18)が対局で着用したマスクが、福井県坂井市の帯製造会社「小杉織物」が開発した「夏用涼やか絹マスク」ではないかと話題になり、同社に問い合わせや注文が殺到している。小杉秀則社長は「長時間の勝負の場で着けてもらえてうれしい。こだわりの品質を認めてもらえたようだ」と自信を深める。

 小杉社長によると、藤井はタイトルを獲得した16日の棋聖戦や、13~14日の王位戦でマスクを着用、「デザインや柄の特徴から当社のマスクだと分かった」という。以降、19日までのわずか数日で数万枚、4月9日の発売以降で約45万枚が売れた。

 小杉織物は全国トップシェアを誇る着物や浴衣の帯製造会社で、新型コロナウイルスの影響による減収分を穴埋めしようと、4月からマスクの開発を始めた。素材は手洗い可能な絹100%で、通気性や吸湿性などに優れているという。表側は和風で品のある市松模様に織り上げた。

 「藤井さんの対局を見て、長時間着け続けても快適な新しいマスクのアイデアが浮かんだ。近々、発売する予定です。王位戦も頑張ってほしい」と小杉社長。最新の“藤井モデル”マスクが、2冠奪取を後押しする。

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