岡田晴恵教授 陰性2回、2週間隔離は「ナンセンスかな」

[ 2020年5月19日 11:22 ]

 感染免疫学、公衆衛生学を専門とする白鴎大学教育学部の岡田晴恵教授が19日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演し、新型コロナウイルス感染者に対して日本で行われている隔離対策などは「ナンセンス」だと指摘した。

 番組では、「海外からの報告では(感染症状の)発症から1週間経てば他人に感染されるリスクはほぼなくなる」とする名大の小島勢二名和教授の見解を紹介。ドイツの治験例なども示した。

 この見解について、岡田教授はまず、「感染力があるかないかというのは、生きたウイルスが体の中から分離できますか(体外へ)出してますかということ。発症後8日目以降はそういうものは出ないんですよ、つまり他者と濃厚接触しても、うつす可能性は極めて低いと推察されますということ」と解説。

 これに対して「日本の場合、(発症から)2週間隔離もしくはPCR(検査)で2回陰性(と判定されるまでは隔離)ということをやってたが上に、たくさんのPCRの労力をそこに投入して新規患者さんを見つけ出せなかったという悪循環にハマっていた」と指摘。

 「実際には新規患者さんが発症前2日ぐらいから一番ウイルスを出して他者に振りまいていたという状況がある訳です」と振り返り、「ですから第二波(がもしも来たとき)は、やはり早く患者さんを見つけ早く隔離して早く治療して早くアビガンを与えて…というようなことをしないと国民が健康被害が大きくなります」と持論を展開。

 「隔離」解除まで「1週間程度で考えて対応するということが大事」だと強調。「(陰性)2回というのも14日間での隔離というのも、まぁナンセンスかなというふうには思っております」と冷ややかに語った。

 さらに「PCRについては新規患者さんを見つける時には感度を上げて一生懸命に。でも退院の時は1週間経過して臨床症状が良いというならばもう(院外へ)出されてもいいんじゃないか、それでうつさないんじゃないかというエビデンス(科学的根拠)がそろってきた」と語った。

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2020年5月19日のニュース