岡田晴恵教授 実効再生産数「おおむね1」巡り自民コロナ対策本部長に「ミスリードを…」

[ 2020年3月12日 14:42 ]

テレビ朝日の社屋
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 感染免疫学、公衆衛生学を専門とする白鴎大学教育学部の岡田晴恵教授が12日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた政府の政策などについて言及した。

 この日は、自民党の新型コロナウイルス対策本部長を務める元厚生労働相の田村憲久衆院議員もスタジオ出演。番組では、10日の参院予算委員会公聴会で、政府の専門家会議副座長で地域医療機能推進機構理事長の尾身茂氏が「これまで国内で確認された方のうち重症軽症にかかわらず約80%の人はほかの人に感染させていない」とし、一人がどれだけの人に2次感染させるかという実効再生産数について「日によって変動はあるが、おおむね1程度で推移している」と発言したと紹介。この実効再生産数が「1」より大きい場合は「感染が拡大する」、一方「1」より少ない場合は「感染が縮小する」、「1」の場合は「横ばいになる」とされている。

 田村氏は「日常生活が今ちょっと正常じゃなくて非常事態のような形になってますから、正常時に戻すプロセスというものをしっかり国民の皆さま方にお示しをしていかなきゃならない。なかなか難しいんですけれど。これから感染の広がりがどうなるか分かりませんし、まだこの新型コロナウイルスの特性もよく分からないところがありますので非常に難しいんですけども、早く専門家会議の皆さまの力を借りながら国民の皆さまにメッセージを出していきたい」と発言した。

 これに岡田教授は「ならば、先ほどの再生産数1っていうのはミスリードを生みませんか?」と指摘。田村氏は「ですからそれを含めてしっかり専門家の方々からですね、この方々のご意見を参考に今、政府は動いてますので、説明をいただく必要があると思っています」と応じた。

 司会の羽鳥慎一アナウンサー(48)が「(尾身副座長の発言の)“おおむね1程度で推移している”っていうのが、ちょっと違うんじゃないかっていうことですよね」と補足すると、岡田教授は「(1ならば)ならば広がらないでしょ」と指摘。羽鳥アナは「広がっているのはなんでなんですかっていうことですよね。1じゃないんじゃないですかってことですよね」と説明した。

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2020年3月12日のニュース