金田正一さん死去 長男・賢一「父である以上に野球選手だった」

[ 2019年10月7日 05:30 ]

報道陣に対応する金田賢一(撮影・西尾 大助)
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 急性胆管炎による敗血症で急逝した元プロ野球投手・金田正一さんの突然の訃報を受けて、芸能界にも悲しみが広がった。長男で俳優の金田賢一(58)は都内で対応し、父の思い出を語った。

 賢一は幼い頃を思い出して「父は、父である以上に野球選手だった。左腕を引っ張ったら、母親に怒られた」と話した。左腕で抱っこされた写真は一枚もないといい「あれは投げる手。徹底した人だった」と苦笑い。一方で、孫が生まれた際は「“抱いてやる”と左手で抱っこしてうれしそうだった」という。

 プロ野球の「珍プレー好プレー特集」で、乱闘に加わる姿が何度も放送されたことからついた“武闘派”のイメージについては「確かに退場の数は多く、血の気は多かったけど、プロですからエンターテインメントを凄く意識していた」。家庭では「勝っても負けてもニッコリ笑って帰ってくる。とても繊細だし、うるさく家で言う父ではなかった」と明かした。

 「三国志」や「宮本武蔵」など読書を勧められ「今の仕事に役立っているかもしれません」と感謝している。俳優デビューは高校2年生だった1978年、金田さんの友人だった故長門裕之さんが製作に関わった映画「正午なり」。その後、俳優業が軌道に乗り始め、夜にサングラスをかけて帰宅した際に「芸能人ぶるな」と注意されたという。「“スポーツ選手の子供は、体の内から出る健康美、それに勝るものはない”と言われた」と懐かしんだ。

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