「凪のお暇」唐田えりか 女子ウケNG八方美人役も「楽しんでます」キラキラ笑顔にネット釘付け

[ 2019年8月30日 10:00 ]

高橋一生演じる我聞慎二と恋の進展が予感される市川円を演じる唐田えりか(C)TBS
Photo By 提供写真

 女優の唐田えりか(21)がTBSの金曜ドラマ「凪のお暇」(金曜後10・00)にレギュラー出演。高橋一生(38)演じる我聞慎二と、恋の進展が予感される市川円を演じ、笑顔はじける登場シーンはインターネット上で話題となった。「圧倒的に顔がかわいい」と慎二に言わしめる美貌を持ち、仕事では営業成績トップで上司受けも抜群だが、なぜか女性に嫌われてしまう八方美人を見事に演じている。そんな円について、自身と「似ている部分もある」といい「笑顔で楽しみながら演じるように心がけています」と唐田は語る。

 女優の黒木華(29)主演の「凪のお暇」は初回平均視聴率10.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の2桁発進となり、無料見逃し配信の再生数も同局ドラマの初回放送として最高の196万回超えを記録した、この夏注目の話題作。

 月刊誌「Eleganceイブ」(秋田書店)で連載中の、コナリミサト氏による同名漫画を原作とするラブコメディ。場の空気を読みすぎてしまう黒木演じるOL・大島凪が、仕事を辞めて高橋演じる元カレ・慎二や同僚との連絡も断ち、郊外のボロアパートで人生をリセットしようとする物語。新居で出会う、中村倫也(32)演じる人たらし・ゴンとの恋路にも注目が集まる。

 唐田が演じる円は慎二の会社の後輩として登場。大阪支社で営業トップの成績を収めて東京本社に異動してくる。初めて登場したシーンでは、その可愛さからネット上で「透明感やばい。可愛すぎる」「本当に圧倒的に顔がかわいい」とすぐさま話題となった。「現場ではずっと“キラキラ笑顔で”って言われていて。笑顔を意識して、楽しんでやっています」と笑顔で撮影を振り返る。原作通りのサラサラ髪については「伸ばしました。オファーを受けたときはまだ鎖骨くらいの長さだったんですけど…」と明かし「原作の円が凄く好きなので、近づけるように意識しています。実は、円の原作の絵を携帯のホーム画面にしてます」というほど、優秀な円に負けず劣らずの仕事への情熱を明かしてくれた。

 円は性格も良く上司から気に入られるが、その完璧さが女性陣の嫉妬を買ってしまう。「悪役ではないのに嫌われてしまう、難しい立ち位置です」と唐田。「まどかは悪気はなく、ただ目の前のことに一生懸命で、周りの人のことも凄くよく見てる。空気を読むことに長けていて、それが男の人にとっては思わせぶりに感じてしまったりしてしまうんでしょうね」と分析した。

 その上で「周りのことを見ていないようで凄く見ているところとか、嫌なことがあってもあまり表に出さないで頑張ろうとするところとか、円に似ていると思います。ちょっと無理してしまうところとか」と自分との共通点を探る。そんな円を演じる上で「私は会社員の経験がないので、会社とはどういうものなのか、働く人はどういうことをしているのか、どういうことに気を付けているのかを調べました」と円並みの真面目さをのぞかせる。「調べるうちに、こんなに毎日戦ってるんだと驚きました。営業マンは第一印象が大事。身なりを整えるとか、表情、声まで気をつかっている。営業トップを獲った円は、常にそれを維持してきたんだろうなと想像がつく。それが八方美人と言われてしまうことにつながってしまうのかな」と円の心境を慮った。

 円ばりに第一印象のつかみは完璧だった唐田。真面目で容姿が良いゆえに嫌われてしまう円の思いを代弁するとしたら「顔以上に性格がいい。圧倒的に性格がいいんです」と訴える。“圧倒的に顔がかわいい”という反応については「私自身は“クラスにいそうな人”って感じの容姿だと思っていて…圧倒的なんて言ってもらえるほどでないです。本当に」と照れ笑いを浮かべた。

 真面目が故のこんなエピソードも。「演じてない普段の時もなんとなく落ち込むときが多くて、なんでかなって思っていたんですけど…“悪く言われたあのシーンのあとだからだ”って思ったり。役とは言え、引きずられます」と冗談交じりに話した。

 「凪のお暇」と言えば慎二派かゴン派かで意見が分かれる。自分が選ぶとしたら?の質問には「どっちも極端ですね~。中間がいいです。慎二さんの真っすぐで一途なところと、ゴンさんお包み込んでくれるやさしさと」とにごした。だが、6話で慎二と“オフィスラブ”を楽しみながらも凪に対し「同僚」と紹介されたシーンについては「男の人ってなあなあにしがちですよね。お付き合いしてるのか、女の方はハッキリさせたいのに、明確な言葉はなくて。ずるいです、本当にずるいです。両想いだと思ってたし、彼女って言ってくれるんだろうなってウキウキしながら待ってるのに…」と慎二に対して“怒り”をぶつけた。

 30日放送の第7話では、そんな慎二との関係が動く。また、敵視されている同僚と“直接対決”するシーンも。「まどかと凪は似ているようで、ちょっと違う。図太いというか、流されそうで流されない。会社でも負けないように戦っていこうとしている」と話し「あざといと言われ、女子に嫌われているけれど、円は円なりに苦しんでいる。でも毎日必死に生きている。弱いところも今後出てくるけれど、そういうところも全て含めて、丸ごと愛してもらえるキャラクターになれたら」と視聴者に呼びかける。

 昨年公開された映画「寝ても覚めても」でヒロインを演じ、第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品。堂々の世界デビューを果たし、女優として順調にキャリアを積んでいる21歳。ドラマは同年代の友達にも好評だと言い「友達は、普段は人の悪いところばっかり見えてしまって、良いところが見えなくなってたなってドラマを観て気付かされたって話していました。改めて、ドラマの力ってすごいんだな、みんなの日常をちょっとでも変えてくれる、広げてくれる力を持っているんだなと感じさせられました」と嬉しそうに語る。

 「第7話は色んな登場人物の話が盛だくさんです。元気をもらったり、気持ちが救われたり、キャラクターと自分を重ねて悩んでみたり。共感しながら見てもらえたらいいなと思います」と“キラキラ笑顔”を輝かせた。

続きを表示

この記事のフォト

2019年8月30日のニュース