【今夜8月4日のいだてん】第29話 ロス五輪開幕 田畑は非情なメンバー選考 選手と不協和音

[ 2019年8月4日 08:00 ]

大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」第29話。全種目制覇を目標とする田畑(阿部サダヲ)(C)NHK
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 歌舞伎俳優の中村勘九郎(37)と俳優の阿部サダヲ(48)がダブル主演を務めるNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(日曜後8・00)は4日、第29話「夢のカリフォルニア」が放送される。

 1932年(昭7)、いよいよロサンゼルス五輪が開幕。日本水泳チームの総監督として現地に乗り込んだ田畑政治(阿部)は、広大で美しい選手村で各国の選手たちが交流する姿を目にし、これぞスポーツの理想郷と感激。その一方で日系人差別も目の当たりにするなど複雑な思いも抱く。全種目制覇を絶対の目標とする田畑は、本戦に出場するメンバー選考で非情な判断を下し、高石勝男(斎藤工)ら選手との間にあつれきを生む。田畑の執念は実を結ぶのか。

 大河ドラマ58作目。2013年前期の連続テレビ小説「あまちゃん」で社会現象を巻き起こした脚本家の宮藤官九郎氏(49)が大河脚本に初挑戦。オリジナル作品を手掛ける。20年の東京五輪を控え、テーマは「“東京”と“オリンピック”」。日本が五輪に初参加した1912年のストックホルム大会から64年の東京五輪まで、日本の激動の半世紀を描く。“近現代大河”は86年「いのち」以来33年ぶり。

 勘九郎は「日本のマラソンの父」と称され、ストックホルム大会に日本人として五輪に初参加した金栗四三(かなくり・しそう)、阿部は水泳の前畑秀子らを見いだした名伯楽で64年の東京大会招致の立役者となった新聞記者・田畑政治(まさじ)を演じる。主演リレーは00年「葵 徳川三代」以来19年ぶりとなる。

 「昭和の大名人」と呼ばれる落語家・古今亭志ん生(1890~1973)が物語をナビゲート。志ん生役にビートたけし(72)、若き日の志ん生・美濃部孝蔵役に俳優の森山未來(34)を起用。志ん生の視点が加わることにより、ドラマは重層的になる。

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