ヒャダイン、独創的な文房具に驚き「おしりにえんぴつ…最高じゃん」

[ 2019年5月26日 16:17 ]

「サンスター文具プレゼンツ第24回 文房具アイデアコンテスト表彰式」に審査員として出席したヒャダイン
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 音楽クリエイターのヒャダインが26日、都内で開催された「サンスター文具プレゼンツ 第24回 文房具アイデアコンテスト表彰式」に審査員として出席した。

 今年は「OPEN!(オープン)」をテーマにジュニア部門2001作品、一般部門2506作品、合計4507作品の応募が寄せられ、受賞20作品が選ばれた。

 ヒャダインは一般部門の審査員特別賞として、田邊利明さん、未暁さん、寛明さん、咲希さん考案の「おしり型えんぴつけずり」を選出。けずると鉛筆がうんち型にけずれ、使わないときはズボンをはかせて収納するというアイデアに、ヒャダインは「悪口でもなく本当にバカバカしいと思いまして」と笑顔。「実用性に富んだものが多い中でこの作品の実用性はまったくゼロ」だが、「学校に持っていったら笑えるよね。おしりにえんぴつ差して回したら、ブリブリブリっていうんでしょ。最高じゃん。すてきなエンタメ」と評価した。田邊さんファミリーは昨年、息子の寛明さんがジュニア部門に受賞し、「今年は家族で応募しよう」と思い、入賞を狙って考案したという。

 ヒャダインは「小さい子からご年配の方まで幅広さにびっくりしたのと同時にこの人たちの脳みそはどうなっているんだろう、とすごい興味でいっぱいになりました」と感想を述べた。常に文房具は「すごく身近にあるクリエイティブな芸術作品」と話すヒャダインだが、「おしり型えんぴつけずり」については「商品化されてもたぶん使いにくいだろうな。うんちなのでなかなか」と笑った。

 また自身の音楽のアイデアはどんなときに浮かぶのかと問われると、「思いつこうと思ったときには100%思いつかなくて、思いつきたいなという(気持ちを)常に持ち歩くようにして日常生活を送っています」と明かした。

 だが、「文房具(のアイデア)に関して何の才能もないみたいで…。予選にも入らないレベル」だという。一般部門優秀賞受賞作品の「使うのが楽しくなる消しゴムカバー」(川合絢子さん)とグランプリ受賞作品「色が現れるカッティングマット」(山形隼さん)を例に挙げ、「従来だったら使えば使うほどダメになっていくというのを使えば使うほどよくなっていく考え。劣化っていうのを逆転の発想で考えるというのには頭が下がりました」と感激。

 また、今回の審査を担当して、「いっぱいヒントをもらって、意外と身近なところに(アイデアが)あるんだな」と気づかされたという。「皆さん考えた作品のほとんどがいま欲しいものを具現化させたもの。僕もいま自分が聞きたい音楽、この人たちに歌ってほしい音楽、この人たち輝いているけどもっとこうやればいいのになと思ったものを提示していけばいいのかな」とあらためて感じさせられたと話す。

 ジュニア部門の優秀賞B賞受賞作品「ぷかぷか水族館のり」(与那嶺リリさん)については「かわいいのりがない。私はこののりが買いたいっていうモチベーション」が伝わってきたと言い、「それと同じくこのアーティストがこれを歌ったらいいのになっていうモチベーションは消すことなく選択肢のなかに持っておきたいなと思った」と話した。

 また、ジュニア部門グランプリ受賞作品「タイムスリップ?!レッツゴマシン!!」(植木荀さん)は自宅の机の上で、DVDを用いた「歴史・人体・宇宙・学校」などの映像とともに五感で体験できる教材のアイデア。その説明の中でヒャダインは「入院している子が学校の雰囲気を味わえる、というのにすごく感銘を受けました」とし、「実際にそこにいなくてもそこにいる気分になれる、本当に希望があると思います」と目を輝かせた。

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