山口真帆コメント全文 「加害者」呼ばわりも耐えた日々…「NGT48のためにできることは卒業しかない」

[ 2019年4月21日 21:16 ]

涙ながらに卒業発表したNGT48山口真帆(C)AKS
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 NGT48のチームG公演「逆上がり」が21日夜、新潟市の専用劇場で千秋楽を迎え、男2人から暴行被害を受けてグループを離れていた山口真帆(23)が復帰ステージで卒業を発表した。5月18日に卒業公演を行う。

 山口のコメント全文は以下の通り。

 私、山口真帆はNGT48を卒業します。今日は紙に書いてきたので、皆さんへ、今までたまっていた思いを言いたいと思います。

 私はアイドル、そしてこのグループが大好きでした。だからこそ、このグループに変わって欲しかったし、自分がつらかったからこそ、大切な仲間に同じ思いをしてほしくないと、全てを捨てる覚悟でとった行動でした。

 事件のことを発信した際、社長には「不起訴になったイコール、事件じゃないってことだ」と言われ、そして今は「会社を攻撃する加害者だ」とまで言われていますが、ただメンバーを守りたい、まじめに活動したい、健全なアイドル活動ができる場所であって欲しかっただけで、何をしても不問なこのグループに、もうここには、私がアイドルをできる居場所はなくなってしまいました。目をそらしてはいけない問題に対して、「そらさないならやめろ。新生NGT48を始められない」というのがこのグループの答えでした。

 だけど、この環境を変えなければ、また同じことが繰り返されると思い、今までずっと耐えて最善を尽くしましたが、私にできたことは、ほんのわずかなことでした。私には人の命より大切なものが、何かは分かりません。大切な仲間たちが安全に、アイドルをできる毎日になってほしいと心から願っています。

 そして、私がこうして世間に発信してからも、寄り添ってくれたのは、(長谷川)玲奈と(菅原)りこともふ(村雲颯香)でした。みんなの今後が決まったらこの発表をすると決めていました。

 今の私に、NGT48のためにできることは、卒業しかありません。ファンの皆様には本当に申し訳ないと思っています。たくさんの方が応援してくれて、私のもとには同じような被害にあった方からのメッセージが寄せられ、私を見て勇気や元気が出たと、おっしゃってくださる方もいました。ですが、結果的に、このような形になってしまったこと、その方たちの希望もなくしてしまったのではないかと、とても申し訳ない思いでいっぱいです。

 正しいことをしている人が報われない世の中でも、正しいことをしている人が損をしてしまう世の中では、あってはいけないと私は思います。たくさんの方が、私のために、自分の時間を削って私のことを支えてくれました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 今後は皆さん、ご自身のために楽しいことに時間を使い、幸せになって欲しいです。みなさんが私に幸せになってほしいと願ってくれたように、私もそう願っています。そして、私を今まで支えてくださったファンの皆さん、このような形で卒業することになってしまい、本当に申し訳ありません。以前のように、歌って踊って、毎週のように握手会があって、お互いにまたねって言い合いたいのですが、5月5日と6日の握手会で、最後の握手会となります。今まで、おやすみをさせていただいていた、握手会もそこで振り替えをさせていただきます。そこでまたねの続きができたらうれしいなと思います。そこでは一緒に夢の話をしましょう。

 そして、最終活動日は、玲奈とりこと一緒に5月18日の卒業公演になります。ケガで今日の公演に出られていなかった、りことリハビリを頑張って、またステージで、笑顔で今度は夢に向かって歩いていく姿を皆さんに見せられることができたらうれしいです。

 私がこれからできることは、今の苦しい姿ではなくて、笑顔で幸せな姿を見せて、皆さんに元気を与えることだと思います。皆さんが私を助けてくれたように私も困っている人に手を差し伸べられる人でありたいなと思います。一人の人としてまた皆さんに愛してもらえるように、頑張ります。

 そして、今回のことで、私はNGT48になんなきゃよかったんじゃないかって思うこともありました。だけどやっぱり、こうしてみんなとステージに立って、みんなで公演をして、ファンの方に、声援をいただいて、メンバーのみんなや、ファンの皆さんと、出会えたことが幸せです。

 NGT48になってよかったなと思います。メンバーのみんなにも、ファンの皆さんにもこれからの人生、真っすぐ生きてみんなには笑顔で笑っていてほしいなと思います。残り一カ月もありませんが、最後まで一人の人としても、NGT48として皆さんに今度は笑顔で、またお会い出来たらうれしいなと思います。あとすこしの間ですが、どうぞよろしくお願いします。

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