広瀬すず 「なつぞら」子役の演技に号泣「誰よりも感情移入してしまって…」

[ 2019年3月6日 17:43 ]

連続テレビ小説「なつぞら」第1週完成試写会後の会見に出席した粟野咲莉(左)と広瀬すず
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 NHKの連続テレビ小説100作目となる「なつぞら」(4月1日スタート、月〜土曜8・00)の第1週完成試写会と会見が6日に行われ、ヒロイン・奥原なつ役の広瀬すず(20)らが出席した。

 戦災孤児となったなつが北海道・十勝の牧場で育てられ、日本アニメの草創期を舞台に、多く個性的な人たちと出会いながらアニメーターを目指していく姿を描く。第1週はなつの父の戦友だった柴田剛男(藤木直人、46)に連れられて、義父の泰樹(草刈正雄、66)の十勝の牧場にやってくるところからはじまる。

 幼少期のなつを演じるのはオーディションで約250人の中から選ばれた粟野咲莉(8)。「戦争の苦しみや心の中を表現できるように一生懸命考えて臨みました。みなさんに見ていただいて、そんなところを感じていただけたらうれしいです」としっかりとあいさつをした。

 制作統括の磯智明氏は粟野について「すごい子だと思った」と初めて演技を見たときのことを振り返った。「ぶかぶかの長靴を履いて走ったり、アイスクリームを食べて涙を流したりするシーンなど、難しい場面」だったというが、「自分からもう一回やらせてほしい」と監督に申し入れることも。子役ではここまでするのは珍しいケースだという。

 広瀬も「母さんに、じいちゃんに対面して、いろんな感情をもらって演じている咲莉ちゃんを見て、誰よりも感情移入してしまって、号泣しました」と翌日はまぶたを腫らしていとた明かした。また、粟野は「広瀬さんは毎日、ほっぺをぷにゅぷにゅして、ちゅるちゅるなっちゃん、と言ってくれるのがうれしい」と仲睦まじく過ごしたエピソードを紹介。また、北海道の撮影では「おいしいミルクやアイスを食べたのが忘れられなくて」と話し、「草刈さんや小林さんと手作りのアイスを作ったり、馬に乗れたのが楽しかった」と無邪気に笑った。

 戦災孤児をヒロインにした設定については、磯氏によると「人は生まれた環境を選ぶことはできないけれど、それから先に進む人生は自分で切り開いていくことができる」という物語のテーマに沿ったものだという。「1960年、70年代のアニメーションには『あしたのジョー』、『タイガーマスク』『みなしごハッチ』など親がいない主人公が多く、戦争で傷ついた子どもたちへのメッセージや励ましという意味が込められていた」ことからヒロイン像を作り上げていったという。

 オープニングやなつの回想シーンなどにもアニメーションが効果的に使われているが、今後も断片的ではあるが登場させる予定だという。

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