菅原小春「体でぶつかっていきたい」世界的ダンサーが大河で初演技! 

[ 2019年3月6日 05:30 ]

会見にランニングポーズで登場する菅原小春(中央)(撮影・郡司 修)
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 NHK大河ドラマ「いだてん」の新出演者発表会見が5日、東京・渋谷の同局で行われた。日本人女性初の五輪選手・人見絹枝役は世界的ダンサーの菅原小春(27)。初めての演技が大河ドラマとなる菅原は「役づくりは分からないけれど、言葉ではなく、体でぶつかっていきたい」と熱く語った。

 世界的人気の女性歌手リアーナ(31)のバックダンサーを務めた経歴を持つ菅原は、昨年のNHK「紅白歌合戦」で米津玄師(27)の歌唱中にダンスを披露して話題を呼んだ。今年1月には、高畑淳子(64)の長男で元俳優の高畑裕太さん(25)との交際報道があり、2月に破局していたことが報じられ、再び注目された。

 NHKの訓覇圭チーフ・プロデューサーは人見役に抜てきした理由を「2人とも世界と向き合って生きている。本当にシンクロしている感じ」と説明。既に撮影を開始している菅原の演技について「初めて芝居をする微妙な感じがドキドキワクワクさせてくれて素晴らしい」と太鼓判を押した。人見は当時の日本人女性として大柄だったとされるが、菅原は自身について「日本では浮いてしまうような体形、骨格を持っています」と説明。その上で「でも、世界に飛び出したら“なんだ、普通じゃないか!?思いきりやろう!”と思いました。そこは人見さんに通じるものがあると思います」と話した。

 この作品について「“ちょっと待って!”と言ってしまいそうなくらいスピーディー。ネクストジェネレーション、次世代を感じます」と共感。自身の出演に関して「これから東京五輪もある中、時代を切り開いていく人々のストーリーを演じることで、メッセージを送れるような気がします。全力で、体当たりでやりたい」と瞳を輝かせた。

 ◆菅原 小春(すがわら・こはる)1992年(平4)2月14日生まれ、千葉県出身の27歳。幼少期からダンスを始め、中高生時代に数々のダンスコンテストで優勝。2010年に渡米して活動し、個性的なダンススタイルを創出。安室奈美恵さんらのバックダンサーを務めた。また振付師として韓国の人気女性グループ「少女時代」などを担当。



 《人見絹枝とは?》

 人見絹枝は1907年(明40)1月1日、岡山県で生まれた。高等女学校時代にテニス選手から陸上選手に転身。二階堂体操塾(現日本女子体育大学)に入学すると日本新記録を連発し、数多くの大会で優勝した。

 卒業後は大阪毎日新聞社に入社。28年の全日本陸上競技選手権の100メートル走で12秒2の世界新記録、走り幅跳びでも5メートル98で世界新。

 そして同年のアムステルダム五輪に出場。100メートル走に懸けたが結果はまさかの準決勝敗退。800メートル走で銀メダルを獲得した。

 翌29年に200メートル走で24秒7の世界新を出すなど活躍したが、31年8月、肺炎のため24歳で亡くなった。



 《寺島しのぶ 本音ポロリ「万人には受けないかも」》

 女優の寺島しのぶ(46)が、日本に女性スポーツを普及させた第一人者・二階堂トクヨを演じる。

 大河に出演するのは10年の「龍馬伝」以来、6度目。視聴率で苦戦するこの作品について「もしかしたら、万人に受ける番組ではないかもしれないけれど…」と本音を漏らすと、訓覇氏から「何を言ってんの!?」とダメ出し。すかさず「大河に新風を吹かせている。私はとてもいい挑戦だと思う。私もその一員でとてもうれしい」とフォローしてベテランの味を見せた。

 また、板尾創路(55)と夏帆(27)が大河初出演。イッセー尾形(67)、柄本佑(32)、黒島結菜(21)も出演する。

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