本木雅弘、希林さんの最期語る 今春に余命宣告も“思い出づくり”固辞

[ 2018年10月1日 07:40 ]

樹木希林さん告別式

<樹木希林葬儀>祭壇を背に会見する本木雅弘(撮影・郡司 修)
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 希林さんの義理の息子で俳優の本木雅弘(52)が、開式前に会見し「家族としては、落ち着いて振り返る心の余裕がまだない状態です」と複雑な胸中を吐露した。

 希林さんは乳がんで05年に右乳房を全摘出。その後、全身に転移していることを13年3月に明かしていた。今年春に余命宣告を受けたといい、その際に「今年1年もつかどうか、場合によっては2、3カ月だから、私もいろいろと準備を始めるわねということを、すがすがしく語られた」と振り返った。

 告別式を行った光林寺の“下見”にも同行するなど希林さんの終活を間近で見守ってきた。本木らが思い出づくりの行事を計画したこともあったが「私を理由にスケジュールを変えないでくれ。とにかく普通でいてくれ」と固辞したという。

 希林さんの容体が急変した15日未明は、也哉子が声をかけながらスマートフォンで米国にいた長女の伽羅(きゃら、19)の映像を見せ、長男でモデルの雅樂(うた、21)が手を握り、次男の玄兎(げんと)くん(8)が頭をなでて励ました。本木は電話でつないだ夫でロック歌手の内田裕也(78)の「しっかりしろ」と叫ぶ声を聞かせた。一瞬、雅樂の手を握った後「最期はすーっと消えていくようで、解放されたような穏やかな顔でした」という。死亡報告書に書かれた死因は「乳がんを原型としたがんの全身転移」だった。入院中には「(裕也に)会いたい」と繰り返していたことや、荼毘(だび)に付された後に裕也が顎の骨を拾ってポケットに入れて持ち帰ったことなども明かした。

 本木は「年齢の幅のある孫にも、死にざまを含めて生き方を見てもらうのが私の願いと言っていたので、8歳の子供にも見せられきっと満足しているんじゃないかと思いたい」としんみりと語った。

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2018年10月1日のニュース