007最新作は日系米国人のフクナガ氏が監督 同シリーズの米国人監督は初めて

[ 2018年9月21日 12:31 ]

007シリーズの新作の監督となったフクナガ氏(AP)
Photo By AP

 人気スパイ映画「007」シリーズ最新作の監督を、日系米国人のキャリー・ジョージ・フクナガ(41)氏が務めることになった。AP通信によれば、プロデューサーのマイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリの両氏は「彼は多才で革新的。ジェームズ・ボンドの次なる冒険を描く監督として素晴らしい人選」と選んだ理由を説明。同シリーズで米国人監督がメガホンを取るのは、フクナガ氏が初めてとなった。

 この作品の監督には当初、アカデミー賞受賞の英国人監督、ダニー・ボイル氏(61)の起用が発表されていたが、ボイル氏は先月、製作サイドとの「創作上の意見の相違」を理由に降板。後任が誰になるのかが注目されていた。

 日系の父とスウェーデン系の母を持ち、カリフォルニア育ちというフクナガ氏の代表作は、エミー賞を受賞したテレビドラマ・シリーズ「トゥルー・ディテクティブ」のシーズン1や、動画配信大手ネットフリックスが初製作した映画「ビースト・オブ・ノー・ネーション」。

 これまで主演を務めてきたダニエル・クレイグ(50)は、シリーズ25作目となるこの新作を最後にボンド役からの引退を表明している。なお以前から次のボンド候補の一人と噂されている英国人俳優イドリス・エルバ(46)は、フクナガ氏の「ビースト・オブ・ノー・ネーション」に出演している。

 この最新作は、来年3月4日に英ロンドン近郊で撮影が開始され、2020年2月14日に世界各地で公開される予定。

続きを表示

2018年9月21日のニュース