阿部寛主演「下町ロケット」3年ぶり復活、続編10月期放送決定!TBS池井戸作品続編制作は初 

[ 2018年7月19日 04:00 ]

3年ぶりに続編が放送されることが決まった「下町ロケット」に主演し、前作に続いて再び佃航平社長を演じる阿部寛(C)TBS
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 俳優の阿部寛(54)の主演で2015年10〜12月に放送されたTBSの人気ドラマ「下町ロケット」が、3年ぶりに帰ってくる。今年10月期に同じ日曜劇場枠(後9・00)で続編が放送される。原作は池井戸潤氏の新刊「下町ロケット ゴースト」(小学館)で20日に発売。3カ月後に早くも映像化される。

 経営難に追い込まれた下町の町工場が、その技術力で困難を打開する様を描いたエンターテインメント作品。3年前の放送時は、最終回の平均視聴率が22・3%を記録(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。15年度のドラマで1位に輝いた。

 舞台は前作に続いて佃製作所。佃航平社長役の阿部をはじめ、立川談春(52)、安田顕(44)らメンバーが再集結する。

 今作も佃製作所は困難に立ち向かうことになる。主力商品であるロケットエンジン用バルブシステムの納入先である帝国重工の業績が悪化。さらに農機具メーカーから取引削減を通告され、窮地に陥る。そんな中、経理部長の殿村(立川)は倒れた父の家業である農業を手伝うことに。トラクターを運転する殿村を見た佃はあることに気付く。これが新たな夢が生まれた瞬間。宇宙から大地へ、新たな物語が始まる。

 阿部は「夢の実現と人々の幸せを必死にもがきながら追い求めてきた佃ですが、今作も難題に直面し、それを乗り越えようともがき苦しむ中から新たな理想と追い求めるべき夢を見つけ出します。会社の経営者として、社員たちの生活を守るのも当然ですが、自らの夢を社員だけではなく、すべての仲間たちとともに全力で挑戦する等身大の佃航平を演じさせていただこうと思います」と力強いコメントを寄せた。

 物語のキーマンを演じる立川も「生老病死という人間の苦しみに真正面から向き合いながら一歩ずつ歩んでいく殿村にご期待ください」と自信たっぷり。

 安田は「あれからどうなって、今、どうしているのかと、思い巡らせておりました」と自身も楽しみにしていたようで「日本が世界に誇るモノづくりの技術。それを支える市井の人々。逆境に打ち勝つ心に、また出合えます。佃社長に、また会えます。一ファンとして大いなる期待の高まりとともに、一出演者として吐くほど緊張するでしょう」と撮影を楽しみにしている。

 TBSは「半沢直樹」「ルーズヴェルト・ゲーム」「陸王」と池井戸氏の作品を次々にドラマ化しているが、続編制作は初。ヒット作の続編ということで、期待度のハードルも高くなるのは確実。局にとっても新たな挑戦となる。今回も伊與田(いよだ)英徳プロデューサー、福澤克雄監督というおなじみのコンビが中心となって制作する。

 原作の池井戸氏は「佃製作所の熱いメンバーたちとの再会を心待ちにしています。今回、窮地に立たされた佃製作所が挑戦するのは、まさに現代日本が抱える難題の一つです。それに挑む者たちの葛藤や挫折がどう描かれるのか、福澤監督の演出に大いに期待しています」とコメントした。

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