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将棋の藤井聡太四段
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 【我満晴朗のこう見えても新人類】藤井聡太四段の連勝記録が29で途切れた7月2日の竜王戦(対佐々木勇気五段=現六段)。昼食休憩中、14歳の神童がみろく庵の「冷やし中華大盛り」(850円)に舌鼓を打っている頃、筆者は東京・渋谷区の将棋会館から徒歩10分ほどの立ち食いそば店で「かき揚げそば」(430円)を満喫した。どうでもいい話だが。

 その帰途のこと。ゲップをしながら歩いていると、筆者より一回りほど年上とおぼしき妙齢のご婦人が地元の女性に道を尋ねている。何げなしに聞き耳を立てると、どうもそのご婦人、将棋会館を目指しているらしい。おせっかいかなと思いつつも声を掛け、残りの道中でナビゲーションする大役を申し出た。

 道すがら、興味深い話を聞いた。そのご婦人の父親は将棋教室を開いていたのだが、娘に対しては「女の子に将棋を教えてもなあ…」が口癖で、最終的には所持していた盤駒をすべて処分してしまったとか。「そんなこともあって将棋は分からないんですけど、最近ニュースになっているので、将棋会館を一度訪ねてみたかったんです」。そうなんだ、やっぱり。

 無事、目的地に到着。1階の売店でお別れした。もしかしたら懐かしの盤駒を購入されたかもしれない。藤井現象はこんな潜在的ファンにまで影響を与えているのかと感奮しながら待機室に戻ったら、昼食休憩後の対局はすでに始まっていた。

 天才棋士シンドロームで注目度が飛躍的に上昇した将棋会館とはいえ、前述のようなほっこり話で占められているわけではない。関係者以外立ち入り禁止のフロアに無断で侵入し、報道陣を装って対局場に潜入する不心得者が目撃されているという。将棋連盟はこれまで藤井の対局時に限り、身分証の提示を求めるなどの対策を講じてきたが、今後は通常時も同様の措置を採ることを決めた。「夏休みなので将棋教室に集まる子どもたちが多い時期。万一のことがあっては…」と森下卓常務理事は申し訳なさそうに説明する。

 考えてみれば棋士の皆さんも昨年来の騒動の影響を受け、電子機器の持ち込みや対局中の外出が禁じられた。窮屈な時代になってしまったけれど「第三者から疑われる行為」は極力避ける必要がある。取材する側も同じだ。特に筆者あたり、「顔パス」が通じるようなタマではない。どちらかといえば見た感じ、ただの怪しいオッサンだし。

 もしかして先の不審者って、自分のことだったのかも…。妙に納得した次第。 (専門委員)

 ◆我満 晴朗(がまん・はるお)1962年、東京都生まれ。ジョン・ボンジョビと同い年。64年東京五輪は全く記憶にない。スポニチでは運動部などで夏冬の五輪競技を中心に広く浅く取材し、現在は文化社会部でレジャー面などを担当。たまに将棋の王将戦にも出没し「何の専門ですか?」と尋ねられて答えに窮する。愛車はジオス・コンパクトプロとピナレロ・クアトロ。

[ 2017年8月2日 10:30 ]

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