玉木宏、映画「悪と仮面のルール」主演 爽やか一転ダークヒーロー

[ 2017年4月22日 06:30 ]

映画「悪と仮面のルール」で主人公を演じる玉木宏
Photo By 提供写真

 俳優の玉木宏(37)が、映画「悪と仮面のルール」(監督中村哲平)に主演する。

 原作は芥川賞作家・中村文則氏(39)の同名小説で、13年に米紙ウォールストリート・ジャーナルのミステリーベスト10に選ばれた話題作。特殊な環境で育てられた男の純粋な愛とサスペンスが交錯する物語。

 主人公の文宏は財閥家に生まれ、父親に“悪”となるよう育てられた人物。“邪”の家系を絶ち、思いを寄せ合った養女の香織を守るため、父親を殺害する。整形で顔を変え、他人の身分を手に入れて別人として生きながら、香織を陰から見守り続けるダークヒーローだ。

 玉木は、人間の闇を描き出す作品について「中村文則さんの持ち味である深く深く出口のない溝に落ちていくようなスケールの大きい作品を映像化するというのはチャレンジングだと感じました」と感想を話した。

 NHK連続テレビ小説「あさが来た」(15〜16年)で演じたヒロインの夫など爽やかで優しいイメージの役が多いが、今回は正反対のブラックな役どころ。既に撮影を終え「非常にデリケートで難しい役柄。文宏は整形して他人の顔を手に入れ、覚悟を決めて進もうとするが、人の内面は整形できない。悪に対して理性があるが故のもろさを大切に演じたいと思いながら、この作品と文宏という役に向き合いました」と振り返った。

 中村氏は撮影現場を訪れたといい「とても面白くなると肌で感じました」と太鼓判を押した。来年公開。

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2017年4月22日のニュース