「ムシキング」哀川翔が説くカブトムシと戦国時代のつながり

[ 2016年8月12日 09:56 ]

カブトムシを手に笑顔の哀川翔

 芸能界の「ムシキング」こと哀川翔が今年も絶好調だ。

 昨年、飼育したカブトムシが従来の記録を0・7ミリ上回る88・0ミリの世界最長記録を樹立。今年も87・4ミリで、続けてビッグサイズを育て上げた。その87・4ミリのカブトムシに触れさせてもらうと、力強くて足先のゲジゲジで皮膚がやや傷つくほど。デカくて光沢があって格好いい。

 どうして世界記録級を2年連続で生み出せたのか。カブトムシを大きくするポイントは幼虫期にいかに栄養を与えるかだという。哀川は「成虫になってからは大きくならない。幼虫の時にいかに栄養を与えるかなんだ」と言い、その栄養分として「発酵マット」を挙げた。幼虫を土代わりに埋めて育てるものだ。

 「クヌギの葉っぱが落ちて腐葉土に変わる。それを粉にして山を作って自然発酵させる。これが発酵マット。その発酵具合が良いマットで幼虫を育てると、成長が良くなるんだ」

 カブトムシの魅力は何なのか。記者はその魅力感じたことがないが、5歳になる息子は1時間近く触れ続けるほど大好きだ。哀川に聞くと「フォルム(形状)。カブトムシ、クワガタにしかないツノだ。ツノがない虫に興味ない」という。

 記者が「あまり興味がない」と言うと「もしかして戦国時代にも興味ない?」と聞かれた。確かに日本史の偏差値は30代で戦国時代を知らない。カブトムシと戦国時代につながりがあるのか。「戦国時代の武将はカブトをかぶっているじゃん。鎧兜っていうのはカブトムシのカブトに由来しているんだ。だから日本人はDNA的にカブトムシが好きなんだ」と教えてくれた。

 そう思うと、息子がカブトムシを好きでいてくれるのは嬉しい。今夏、カブトムシとたくさん触れさせてあげたいと思う。その代わりに、親父の日本史の偏差値を大きく超えてくれないだろうか。(記者コラム)

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2016年8月12日のニュース