二階堂ふみ 思い続けてきた文学作品に主演「本当に胸がいっぱい」

[ 2016年3月14日 20:08 ]

映画「蜜のあわれ」プレミア試写会に登壇した(左から)石井岳龍監督、二階堂ふみ、大杉漣、永瀬正敏

 女優の二階堂ふみ(21)が14日、都内で行われた映画「蜜のあわれ」(監督石井岳龍、4月1日公開)のプレミア試写会に俳優の大杉漣(64)、永瀬正敏(49)らとともに登壇した。

 少女の姿をした金魚の赤子を演じた二階堂は、同映画のプロモーション中は赤をポイントにした衣装で登場しているそうで、この日は艶やかな着物姿で登場し、観客を魅了。冒頭のあいさつで「皆さま、お足元の悪い中、今日はありがとうございます」と言うと、「すいません。この『お足元の悪い中』って言うことが夢だったので、言ってみました」と無邪気な笑顔を見せた。

 同作は、金沢三文豪の1人である室生屑星が晩年に発表した同名小説を映画化したもので、室生屑星自身を想起させる老作家と、彼がめでる少女の姿に変貌する金魚との無邪気かつエロティックな触れ合いを艶やかに描いたファンタジー映画。

 原作を高校生のときに見つけて読んでいたという二階堂は「知り合いの編集の方が教えてくださって読んだんですけど、文学的で言葉がキレイで、本当に素敵な作品だなと思っていました」と思いを語り、「この作品が映画になったらどうなるんだろうって、純粋に見たいと思ったのと、そういう作品をいつか作りたいという気持ちがそのときにあって、ずっと思い続けていたので、今日はとてもうれしいです」と声を弾ませ、完成した映画を見た感想を求められると「本当に胸がいっぱいになりました」と感無量な様子で語った。
 そんな二階堂の印象について大杉は「逃げないでちゃんと向き合ってくれる方なので、逆にいろんなことを教えてもらった僕がいます。素敵な女優さんです」と二階堂を絶賛し、永瀬も「可能性の塊みたいな方なので、今後もいろんな役の顔を見せていただきたいなと思いますし、そこに僕も関われればうれしいなという風に思います」と期待に胸を膨らませた。

 このほか、同プレミア試写会には、約1000匹の金魚が泳ぐ巨大金魚鉢の作品「花魁」を制作したアートアクアリウムアーティストの木村英智氏も登壇した。

続きを表示

この記事のフォト

2016年3月14日のニュース