出目昌伸監督「天国の駅」主演・吉永小百合の誕生日に永眠

[ 2016年3月14日 05:30 ]

死去した出目昌伸監督

 吉永小百合(71)主演の「天国の駅」や「玄海つれづれ節」などで知られた映画監督の出目昌伸(でめ・まさのぶ)氏が13日午前8時54分、すい臓がんのため東京都内の病院で死去した。83歳。滋賀県出身。2006年に公開された松平健主演(62)の映画「バルトの楽園」が遺作となった。葬儀の日程は未定。喪主は長男彰(あきら)氏。

 がん治療のため入退院を繰り返していた出目監督がついに帰らぬ人になった。関係者によると、2年前の夏にすい臓がんが見つかり、手術を受けたが、既に手遅れの状態で余命宣告も受けていたという。この日、病院で家族に見守られながら静かに息を引き取った。

 1957年に東宝に入社。黒澤明監督らの助監督として腕を磨き、68年に内藤洋子主演の「年ごろ」で監督デビュー。東宝退社後に吉永主演の「天国の駅」(84年)などを発表。90年代に入っても織田裕二(48)らが出演した反戦映画「きけ、わだつみの声」(95年)や吉永と岩下志麻(75)という2大女優の共演が話題を呼んだ「霧の子午線」(96年)などを世に放った。偶然にも縁深かった吉永の誕生日の永眠となった。

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2016年3月14日のニュース