川崎麻世、稽古中涙も…なお美さんに成功誓う「いい作品になった」

[ 2015年10月29日 16:35 ]

ミュージカル「クリスマスキャロル」公開舞台稽古前の囲み取材に応じたヒロインの渡辺めぐみ(左)と主演の川崎麻世

 9月に亡くなった女優の川島なお美さんが出演予定だったミュージカル「クリスマス・キャロル」(11月8日から全国公開)の公開舞台稽古が29日、都内で行われ、主演の川崎麻世(52)が「麻世くんと一緒にやりたかったと言ってくれていたので…それがついこの間のような気がしちゃって。稽古中に涙しちゃったりして…思い出しながら」と川島さんをしのんだ。

 主演の川崎はスクルージ役。川島さんは様々なシーンでスクルージに影響を与えるイザベラ、イライザ、イボンヌ役を演じ分ける予定だった。体調不良のため9月20日に降板。21日に川島さんの代役を渡辺めぐみ(51)が務めることが発表された。

 稽古を重ね「いい作品になりました」と話した川崎は、代役を務める渡辺について「代役に決まった時の顔と今とは、まったく変わりました。稽古をしてきて、だんだん自信がついて目の輝きが変わりました。ここまでレベルアップしてくれるとは思わなかった」と高評価。渡辺も「普通の感覚とは違って、今回は特別なケースになりましたし、1役をやるのも大変なのに3役。歌って踊るというプラスもある。稽古の日数もあまりなかったので、どれだけついていけるかと、最初は本当に不安でした」と代役を受けた当時の不安を思い返しながらも「なお美さんからバトンをいただいたので、千秋楽までそのバトンをしっかりと握りしめないといけない。」と話し、天国のなお美さんへ舞台の成功を誓っていた。

 川島さんは舞台降板から4日後の24日、胆管がんのため帰らぬ人となった。10月1日に行われた通夜で川崎は「親友をなくした気分」、渡辺は「千秋楽まで幕が上がるようにみんなで稽古頑張ります」とそれぞれしんみりと語っていた。劇団スイセイ・ミュージカル「クリスマス・キャロル」は11~12月に全国24都市28公演を行う予定。

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2015年10月29日のニュース