又吉、自虐コメで笑い誘う「芥川は僕みたいな髪形のヤツ嫌いだと思う」

芥川賞を受賞しピースサインを見せる又吉直樹

　第１５３回芥川賞、直木賞（日本文学振興会主催）の選考会が１６日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれた。芥川賞はお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹（３５）の中編小説「火花」（「文学界」２月号）と羽田圭介氏（２９）の「スクラップ・アンド・ビルド」（「文学界」３月号）の同時受賞となった。又吉は同日夜、東京・帝国ホテルで記者会見。「びっくりしたんですけど、うれしい」と喜びを語った。

　普段本を読まない人からの注目も集まったが「僕の小説を読んで合わへんかったからって本を読むのをやめちゃうようなことはないように、僕でジャッジしないで欲しい」と言い会場の笑いを誘っていた。

　本好きになったきっかけの芥川龍之介がいたらどんな言葉を掛けてもらったか？と問われると「おそらく僕みたいな髪形の人はキライだと思います」と返答。「小説を書いてからは、街歩いていても火花読みましたよとか声掛けてもらうようになって良かった。今までは死神、死神って言われてましたから」と芸人らしく自虐的なコメントもまじえて受賞を喜んでいた。