歌丸休養「すぐ戻ってまいります」も高齢、体重36キロに心配の声

[ 2015年6月20日 05:30 ]

桂歌丸

 落語芸術協会は19日、会長の桂歌丸(78)が体調不良のため、しばらく休養すると発表した。同協会によると、食事が取れず体力が低下したため、14日から神奈川県内の病院に入院して点滴治療と検査を進めている。歌丸は同協会を通じて「また、みなさまのもとにすぐ戻ってまいります」とコメントした。

 体重が36~37キロでもともと体力不足が指摘され、今回でここ3年では6度目の入院。最近では、今月1日に背部褥瘡(じょくそう=床ずれ)で背中にうみがたまってしまったため、入院し、手術を終えて、9日に一時退院していた。協会担当者は現状について「本人は病室に行ったスタッフと打ち合わせもしている」と説明し、大事には至らないことを強調した。

 今月中の仕事はキャンセル。高座のほか、きょう20日に行われる日本テレビ「笑点」の収録(7月12、19日放送分)も見送った。歌丸が休養中の大喜利の司会は、メンバーが交代で務める。協会担当者は「6月いっぱい休養すれば復帰できるのではないかと見込んでいる」とも語った。関係者は「日テレには本人が直接“今月いっぱいで何とかしますから”という連絡を入れているようだ」と話す。

 一方、早期復帰がかなうのか、心配する声もある。落語関係者は「背中のうみが治り切ってはいないという話も聞く。体重が30キロ台で体力がないうえに、過去には肺疾患などもあった。仕事復帰までに時間がかかることもあるのでは」と話した。

 ▼福田伴男氏(横浜・福田医院院長) 痩せていて皮下脂肪のない高齢者は、血行障害をおこしやすく床ずれができやすく、体力や回復力がないので傷も治りにくい。抗生物質を飲んだり、塗り薬で治療しているので、そこに新しい菌が入っての合併症はあまりないが、痛みがあれば、座っての仕事はきついケースもある。

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2015年6月20日のニュース