「食道発声法」とは…トレーニング大変も、会話問題ないレベルに

[ 2015年4月6日 06:05 ]

食道発声法でリハビリをスタートさせたつんく♂

 声帯を全摘出し、声を失ったことを公表した、バンド「シャ乱Q」のボーカルで音楽プロデューサーのつんく♂(46)が、声を取り戻すために「食道発声法」の習得に取り組んでいることが5日、分かった。関係者によると、同発声法を研究する団体のもとで、先日リハビリを開始。周囲には「なんとしても、もう一度自分の声で言葉を発したい」と伝えているという。

 食道発声法とは、肺でなく胃にためた吸気を逆流させ、食道の一部を振動させるもの。一般的には早ければ1年ほどで声を発することができるようになる。声帯を全摘出した後の発声法として、機械を喉に当て、比較的簡単に音声を発することができる「電気式人工喉頭」があるが、関係者は「その機械に頼る気持ちは全くないようだ」と話している。

 ▼新渡戸文化短期大学名誉教授・中原英臣氏(医学博士)声帯がなくても、空気を震わせることはできる。食道発声法はそれを利用。トレーニングは大変だが、数カ月で話せるようになる人もいる。違和感のない自然な声が出せ、会話に全く問題ないレベルになる。ただ大きな声は出しにくいし、歌うのは難しいかもしれない。

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2015年4月6日のニュース