つんく♂「もう一度自分の声で」 勇気のリハビリ「食道発声法」開始

[ 2015年4月6日 05:55 ]

食道発声法でリハビリをスタートさせたつんく♂

 声帯を全摘出し、声を失ったことを公表した、バンド「シャ乱Q」のボーカルで音楽プロデューサーのつんく♂(46)が、声を取り戻すために「食道発声法」の習得に取り組んでいることが5日、分かった。

 関係者によると、同発声法を研究する団体のもとで、先日リハビリを開始。周囲には「なんとしても、もう一度自分の声で言葉を発したい」と伝えているという。

 食道発声法とは、肺でなく胃にためた吸気を逆流させ、食道の一部を振動させるもの。関係者によると、つんく♂のスタッフで同じく声帯を全摘出した人物が、この発声法を用いて、電話での会話を難なくこなせるまでになったことに深い感銘と影響を受けたという。

 声帯を全摘出した後の発声法として、機械を喉に当て、比較的簡単に音声を発することができる「電気式人工喉頭」があるが、関係者は「その機械に頼る気持ちは全くないようだ」と話す。

 食道発声法は、一般的には早ければ1年ほどで声を発することができるようになる。つんく♂はこの技法の習得を当面の大きな生きがいの一つに位置付けているといい、関係者は「もともと集中力が凄い。かなり早く身につけるのでは」。所属事務所はじめ関係者も全力を挙げサポートする。

 習熟度を高めれば、元の歌声は望めないまでも再び歌うことも可能という。関係者は「声を取り戻すことに専念しており、まだ歌おうという気持ちはないようだ」としたが「いつか歌いたいという気持ちになってくれるとうれしいし、そのために周囲は支えを惜しまない」と激励の言葉を贈る。

 この日、つんく♂はブログを更新。「新しいつんく♂として頑張っていく」と決意をつづった。何より大切だった声を取り戻す日が待たれる。

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2015年4月6日のニュース