ASKA愛人の栩内被告が保釈 うっすら笑みも

[ 2014年10月10日 05:30 ]

保釈された栩内 香澄美被告(右)

 覚せい剤を使用したとして、歌手ASKA(56)とともに覚せい剤取締法違反罪で逮捕・起訴された愛人の栩内(とちない)香澄美被告(37)が9日、保釈された。

 5月17日の逮捕から145日。午後4時44分、主任の女性弁護士に付き添われて東京拘置所を出た。白いカットソーの長袖にジーンズばき。黒い眼鏡を掛けて、髪を後ろで束ねた姿は逮捕時と同じだった。

 迎えのドイツ車「アウディ」まで約10メートルを小走りで向かいながら、関係者に5度会釈。別の関係者に声を掛けられると、白い歯を見せてうっすら笑いを浮かべた。5カ月ぶりに外の空気を吸って、緊張感が緩んだように見えた。

 栩内被告が報道陣のカメラ前で笑顔を見せたのは逮捕後初めて。5月27日の送検時は、カメラマンから無数のフラッシュを浴びせられながらも無表情のまま一点を見つめた。7月22日から3回開かれた公判では、涙を見せたり、首をかしげることはあっても笑う姿はなかった。それだけに、約60人の報道陣からは「栩内被告が笑っていた」と驚きの声も上がった。

 バーバリーのタオルなどで後部座席が隠された車は午後4時45分ごろに出発し、都内のホテルへ向かった。ここで一夜を過ごし、弁護人や支援者らと面会したとみられる。

 検察は前日8日の保釈決定を不服として東京高裁に抗告。高裁は9日午後、証拠隠滅、逃亡の恐れがないと判断して抗告を退けた。被告側は保釈保証金300万円を即日納付した。

 次回公判は21日に開かれる。

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2014年10月10日のニュース