放浪記 仲間由紀恵で復活!森さんと親交で白羽の矢

[ 2014年10月10日 05:30 ]

08年9月、「テレビ東京 新春ワイド時代劇 寧々~おんな太閤記」制作発表記者会見に臨んだ森光子さん(右)と仲間由紀恵

 故森光子さん主演で通算2017回上演された舞台「放浪記」が、約6年4カ月ぶりに復活する。主人公の小説家、林芙美子は仲間由紀恵(34)が演じる。製作の東宝が9日発表した。来年10月14日から東京・シアタークリエを皮切りに、4都市で上演される。

 東宝によると「森さんの演技はもちろんだが、脚本も素晴らしい作品。東宝演劇の財産である脚本を引き継ぎたい」(池田篤郎・東宝取締役演劇担当)と再演を決定。「生前の森さんと親交があり、若くして国民的女優である」との理由で仲間に白羽の矢が立った。名物シーンのでんぐり返しも再現するかどうかについては、今後演出家と相談していくという。

 仲間は2005年10月、NHK放送80周年記念ドラマ「ハルとナツ 届かなかった手紙」で森さんと共演。09年1月の主演作でテレビ東京開局45周年記念「新春ワイド時代劇 寧々~おんな太閤記」は森さんがナレーションを担当した。

 「放浪記」についても09年5月9日に達成した通算2000回公演を観劇。森さんの他の舞台「おもろい女」などにも足を運び、楽屋で教えを請い、今年5月放送のフジテレビ開局55周年特番「森光子を生きた女」では森さん役を演じた。

 来月10日は森さんの三回忌に当たり、仲間は墓前で「放浪記」を引き継ぐことを報告する。

 「放浪記」は林芙美子の若き日を描いた作品で1961年10月、森さんの初主演で初演。森さんは09年5月29日まで足掛け49年にわたって演じ、国民栄誉賞を受賞した。

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2014年10月10日のニュース