平成中村座 NY初日間近 勘九郎「父は3度目が勝負と言っていた」

[ 2014年7月8日 05:30 ]

「平成中村座」NY公演初日を前に楽屋で成功を誓う勘九郎(左)と七之助

 歌舞伎の中村勘九郎(32)、七之助(31)らが出演する「平成中村座」ニューヨーク公演「怪談乳房榎(かいだんちぶさのえのき)」が7日(現地時間)、ローズシアター(ジャズ・アット・リンカーンセンター内)で初日の幕を開ける。

 場内には赤いちょうちんも飾られ早くも歌舞伎ムード一色。本番を前に6日、同劇場で通し稽古を行った勘九郎は「役者、スタッフ全員が“よし、やってやろう”と同じ方向を向いている。目いっぱい楽しんで成功させたい」と抱負。七之助も「チームを信じて頑張りたい。いい意味で緊張している」と気合を入れた。

 一昨年12月に亡くなった父の中村勘三郎さんは04、07年と2度のNY公演で大成功を収めた。勘九郎の楽屋のテーブルには、勘三郎さんの笑顔の写真にお線香も供えられた。「父は生前、3度目が勝負だと言っていた。僕らの責任は重い。一緒に来られなかったのは寂しいけど、きっと見守ってくれてるはず」と話した。

 「乳房榎」は、勘九郎の三役早変わり、30トンの本水を使った大滝での立ち回りなど見どころ満載。共演は中村獅童らで、12日まで上演される。

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2014年7月8日のニュース