地上277Mで新喜劇 池乃めだか 見下ろす気持ち分かった?

[ 2014年4月9日 05:30 ]

地上277メートルで会見し、笑顔の(左から)内場勝則、池乃めだか、未知やすえ、酒井藍。左端はハルカスのキャラクター・あべのべあ

 高さ日本一のビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)と吉本新喜劇がコラボした「あべのハルカス新喜劇」が8日、地上277メートルの高さに設置された特別ステージで上演された。新喜劇史上最高で、自称“日本一ちっさいおっさん”の池乃めだか(70)は「世間の人はこういう感じで(ボクを)見下ろしているのかなと、ちょっと分かった気がします」と自虐ネタで笑わせた。

 58階の吹き抜け部分にある屋外広場に、“日本一高い舞台”が登場した。1959年に、「吉本ヴァラエティ」として発足し、今年55周年を迎えた新喜劇が、史上最高の高さでお披露目された。

 物語はハルカスのある阿倍野区が舞台。新喜劇座長の内場勝則(53)、妻で共演の未知やすえ(50)扮する、うどん屋台を経営する夫妻が、地上げトラブルに巻き込まれるドタバタ劇だ。ハルカスのキャラクター「あべのべあ」もゲスト出演するなど、100席ほど用意された客席に座りきれず、立ち見が出るほどの盛況となった。

 めだかは町内会長役で、中田はじめ(50)中條健一(49)演じる地上げ屋を撃退しようと試みるが、リーチの差が響いて、あっさり返り討ちに遭うコテコテの役どころ。身長1メートル48のめだかが超高層ビルの最上階付近で繰り出す“高低差”ギャグは、普段以上の爆笑を誘った。

 吉本興業の劇場と比較すると、商業ビル5階にある難波の劇場「5upよしもと」は地上18メートルで、ハルカス新喜劇の会場はその15倍。大阪・新世界の通天閣(103メートル)なら2・6個分で、めだかで換算した場合なら、187人分となる。

 四方がガラス張りの展望フロアで会見した、めだかは「来年、芸能生活50年になりますが、こんな高いところでやったのは初めて。まさに感無量ですな」と上機嫌。続けて、「ここに来てね、若干やけど、世間の人はこういう感じで(ボクを)見下ろしてるのかというのが分かった」と笑わせると、最後は「もう一度(出演)機会があるまで生きるぞ~!」と大阪の街を見下ろしていた。

 ≪やすえ 夫に怒りのツッコミ!?≫やすえは、高さ日本一のハルカスにちなみ、「新喜劇も負けずに上を目指したい」と意気込んだ。報道陣から夫である内場と「夜景デートは?」と問われた際には、「夕焼けもキレイそうだし、夕方から一緒にいたらいいんじゃない?」と呼び掛けて照れ笑い。ただ、内場から「ボク最近、寝るの早いんで」と、やんわり拒否され、「夕方からや言うてるやろ!寝るの早すぎや!」と怒りのツッコミを入れていた。

続きを表示

この記事のフォト

2014年4月9日のニュース