佐村河内氏 「別人」との声も 髪を切ったのは元美容師の妻

[ 2014年3月8日 05:30 ]

口をへの字にして会見に臨んだ佐村河内守氏

 耳の聞こえない作曲家として「現代のベートーベン」と呼ばれ、作曲者偽装が問題となっている佐村河内守氏(50)が7日、都内で記者会見し「私のウソで非常にご迷惑をお掛けしました」と謝罪した。公の場へは、2月5日に問題が表面化して以来初めて。長髪を短く切って七三分けになり、トレードマークだったサングラスもかけず、別人のように変身していた。

 女性警備員に先導されて登場した瞬間、会見場がどよめいた。短髪になっただけでなく、ヒゲもサングラスも、つえも左手の包帯もない。あまりの変貌に報道陣から「本物?」「別人か」の声も。

 壇上には42本のマイク。会場後方には約60台のテレビカメラ。スチールカメラ約50台の絶え間ないフラッシュの中、謝罪の言葉で始めた。大変身については「人前に出る時に伸ばしている場合ではないと思い、(転々として滞在していた)2軒目のホテルの部屋で元美容師の妻に切ってもらいました」と明かした。

 騒動前は、耳鳴り予防でサングラスをかけ、耳鳴りでよろけた体を支えるためにつえを持ち、ピアノの練習をしすぎて痛めたという手にサポーターを巻いていた。「症状は本当だったのか?」と聞かれると「本当です」。さらに「きょうは何もかも外して来ました。(サングラスは)してくると叱られると思ったので…。とにかく顔をさらして謝罪しようと思った。後から症状が出るかもしれません」と続けた。

 18年間ゴーストライターを務めていた作曲家の新垣隆氏(43)は2月6日の会見で、代わりに作曲していたことと、佐村河内氏の聴覚について「聞こえないと感じたことは一度もない」などと主張。これに対して、佐村河内氏は「耳に関することは、まったくのウソを言っている」と口調を強め、「新垣さんは名誉毀損(きそん)で、絶対に訴えます!」と明言。「ウソつきだ」などと佐村河内氏を批判していた妻の母についても、「ウソ八百。名誉毀損で訴えます」とした。

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