石原慎太郎知事 48年ぶり銀幕出演 次回は尖閣映画“撮る”

[ 2012年4月25日 06:34 ]

 東京都の石原慎太郎知事(79)が48年ぶりに俳優として出演する映画「青木ケ原」(監督新城卓、来年2月公開)の撮影が24日、静岡県富士宮市内のゴルフ場で行われた。

 原作、脚本、製作総指揮を務めており、本人役で特別出演。撮影終了後は、都で買い取る方針を表明した尖閣諸島について「記録映画は作れると思う」と新たな意欲を示した。尖閣問題については、今週末に野田佳彦首相と会い、意見交換する意向も明かした。

 石原知事は午前7時すぎ、カートに乗って現場入り。「6時半に起きたのは小学校以来だよ」と苦笑しながらも、1965年公開の「異聞 猿飛佐助」以来となる映画出演に熱くなった。

 富士山を背に石原都知事役で、村会議員役の勝野洋(62)、左とん平(74)らとゴルフをプレーする数十秒のシーンに臨んだ。セリフは「おお、OBだ。OB」のみ。それでも自らカット割りに注文をつけるなど精力的で、新城監督にも「(映像で)顔切れてないか?」と声を掛けた。

 ボルテージは上がり、尖閣諸島問題にも「うれしいことに、インターネットでの反応が凄い。“金はなくても(購入資金に)5万(円)くらい寄付したい”と言ってくれる人もいる。日本人も捨てたもんじゃない」と頬を緩めた。野田首相との会談については「その時にも言ってやる。まぁ国は買わないでしょうが」と述べた。

 尖閣諸島を舞台にした映画製作にも前向き。「記録映画なら作れると思う。昔から灯台を作ったりしているが、守っていかなくては」と、歴史に焦点を当てた作品の製作に意欲を見せた。

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2012年4月25日のニュース