「なんか容疑者みたい」あっちゃん 気になった卒業発表の報道

[ 2012年4月3日 11:06 ]

現地マスコミとの会見でイベントをPRする前田敦子

 前田敦子(20)がAKB48からの卒業を発表した翌日、香港を訪れた。中国での「元気な日本」キャンペーンの一環だったが、実は数カ月前、秋元康氏(55)に「私も香港に行きたい」と直訴し、実現したものだった。高校の同級生で「青春を一緒に過ごした」という仲川遥香(20)と増田有華(20)が同行。自ら「卒業旅行」と称した2泊3日の旅で見せた素顔は…。

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 何より興味深かったのは、卒業発表を報じた各紙にちゃんと目を通していたことだ。寝る時間もないほど多忙なスケジュールの前田が香港出発前にわざわざ朝刊に触れたのは、やはり自分の決断の報じられ方が気になっていたからにほかならない。

 ある一般紙はライブの写真ではなく資料の顔写真を使って報じていたが「なんか容疑者みたいだった」と苦笑いした。スポニチ本紙の1面は仲川と抱擁した劇的な写真だったが、泣いてくしゃくしゃになった顔が気に入らないようだったので一応「すみません」と謝ると、楽しげに笑った。

 3人で香港の夜景も堪能していた。街を歩いていると、周りにファンが集まってきたが、トラブルが起きることはなかった。

 「ファンの方がマナーを守ってくれました。ファン同士で、あまり私たちに近づかないようにしてくれて…。これまでそういう体験をしたことがなかったので、凄くうれしかった」

 今年1月にインタビューした時「AKBは7年目なんですけど、最近やっと楽しめるようになったんですよ」と話していたのを思い出した。「AKBの顔」「絶対的エース」などともてはやされてきたが、10代半ばからそれを背負い続けてきたのは大変な重圧だったに違いない。

 ようやく周りの評価と自分の内面が合致し始めた時、前田は卒業する道を選んだ。卒業を選択したことで解放感を味わい、AKBの一員であることの楽しさがさらに増したのだと思う。

 香港での会見では、ファンに向けてこう語った。

 「私はまだAKBです。一緒に楽しんでくれたらうれしい」

 さあ、これからもっと、AKBのあっちゃんを楽しもう。

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