「話し下手」の染谷将太 声震わせ「恥のないように生きる」

[ 2012年2月14日 08:00 ]

<毎日映画コンクール>トロフィーを贈られた染谷将太

2011年毎日映画コンクール表彰式

(2月13日 川崎市「チネチッタ」)
 【新人賞】染谷将太(19)は時折、声を震わせながらあいさつした。「スタッフもキャストも若い世代が多く、毎日みんなが意見を言える現場。みんなが同じ方向を向いている充実感を感じていました」。自らを「話し下手」と言うが、緊張気味のあいさつから大きな喜びが伝わってきた。

 7歳から子役を始め、キャリアは10年以上。「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」では、過去の誘拐事件の影響で、心に傷を負った少年を演じた。笑うことができないなど演技の制約は多かったが、見事に演じ切った。

 昨年「ヒミズ」でベネチア国際映画祭の最優秀新人俳優賞を獲得するなど一気にブレーク。今回の受賞でも「新人賞は一度しかもらえない大切なもの」と笑顔を見せ、プレッシャーは感じていない。「賞の(重圧)に負けるというのはないです。ただ、恥のないように生きていきたい。自分のいいところはそのままで、悪いところは改善して頑張っていきたい」。静かな口調に、力強さが感じられた。

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