大楠道代 しみじみ「長くやってきてよかった」

[ 2012年2月14日 06:00 ]

<毎日映画コンクール>オープニングセレモニーに参加する大楠道代

2011年毎日映画コンクール表彰式

(2月13日 川崎市「チネチッタ」)
 【田中絹代賞】大女優の名前がついた名誉の賞。重みのあるブロンズ像を黒いワンピースに身を包んだ大楠道代(65)が拝むように受け取った。手渡した前年度受賞者の江波杏子(69)は「女賭博師・みだれ壺」(68年)などで共演経験もある大映の先輩。「お姉様」と呼びかけた大楠との熱いハグに会場から大きな拍手が湧いた。

 大楠は「40数年も前、日本映画が華やかなりし時に大映に入社しました。1年に12~13本も出演するような派手な時代でしたが、映画界の衰退で倒産。さてどうしようかなと思うたびに、素敵な映画の仲間たちが支えてくれました。長くやってきて本当に良かった」としみじみ語った。

 田中さんが眠る故郷の山口県下関市からは中尾友昭市長(62)が祝福に駆けつけ、「うに・ふく・くじら」の詰め合わせセットをプレゼント。大楠の表情も緩んだ。

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