撮影チームのまとめ役…小泉今日子 現場でも“かあさん”

[ 2012年2月14日 06:00 ]

<毎日映画コンクール>オープニングセレモニーに登場する小泉今日子

 2011年(第66回)毎日映画コンクールの表彰式が13日、川崎市のシネマコンプレックス「チネチッタ」で行われた。「毎日かあさん」の演技で2度目の女優主演賞に輝いた小泉今日子(46)は「スタッフ、キャストを代表して“かあさん”がいただきます」と晴れやかな笑顔。スポニチグランプリ新人賞に選ばれた「マイ・バック・ページ」の忽那(くつな)汐里(19)と「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」の染谷将太(19)は「次は主演賞!」とさらなる飛躍を誓った。

 【女優主演賞】23歳だった89年に「快盗ルビイ」で受賞して以来、23年ぶりの女優主演賞。ステージに上がると、自然と当時の姿が浮かんできた。「まだ若かりし20代のころ、怖いもの知らずだった私は“こんな小娘に大きな賞を渡して、調子に乗っても知らないよ”とコメントしました。若気の至りですね」とテレ笑いした。

 しかし、この日の受賞で何度も強調したのは「映画は一人では作ることはできない。キャスト、スタッフ全員で作るもの。その代表として、きょう賞を頂く気持ちです」と謙虚な姿勢。芸能界の一線で走り続けた月日を感じさせた。

 西原理恵子氏(47)の人気漫画が原作の「毎日かあさん」では、夫と子供2人の家庭を切り盛りする“肝っ玉かあさん”を好演。かつての夫・永瀬正敏(45)と夫婦役で共演し「繊細に気持ちを踏まえた細かい役作りが印象的。役者としてプロなんだと間近で見ていて尊敬した」と再発見した。

 撮影現場での役割も“かあさん”的だったようで「監督も私のことが怖かったと思いますよ」と苦笑い。自身の演技だけでなく、演出などの注文にも積極的で、撮影チーム全体をまとめる存在に成長。それでも謙虚に「これからも調子に乗らず、一歩ずつ大切に生きていきます」と締めくくった。

 副賞として日産の100%電気自動車「リーフ」がプレゼントされた。

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