死因まだ分からず…ホイットニーさん アルコールの影響で溺死?

[ 2012年2月14日 17:24 ]

13日、ニュージャージー州ニューアークの葬儀場に到着したホイットニー・ヒューストンさんの遺体を乗せた車

 11日に遺体で見つかった米歌手ホイットニー・ヒューストンさんの死因は、14日になっても分かっていない。外傷はなく、発見時にはホテルの浴槽の水中に沈んでいた状況から、アルコールや処方薬の影響による溺死などが取り沙汰されている。

 AP通信によると、検視を終えたヒューストンさんの遺体は13日に遺族の元に戻され、ロサンゼルスを離れ、葬儀が行われる生まれ故郷の東部ニュージャージー州ニューアークに到着した。ヒューストンさんは少女時代からニューアークの教会のゴスペル合唱団で活躍した。

 ヒューストンさんは11日夜、長年一緒に仕事をしたプロデューサーが主催するグラミー賞の発表・授賞式の前夜祭に出演予定だった。その2日前にはリハーサルで大勢の前で元気な姿を見せた。

 ただ、この前後に宴会場でスキップをしたり、ホテルのプールで逆立ちをして見せたり「奇妙な行動」(ロサンゼルス・タイムズ紙)が目立ったとの目撃情報もある。

 ヒューストンさんはかつて、コカインなど違法薬物の依存症だったと告白。昨年にも治療を再び始めると報じられた。

 米メディアの関心は急死と薬物の関連に集中したが、ロサンゼルス郡検視局は13日、ホテルの部屋から見つかったのは「どこにでもある処方薬」だと明らかにした。

 芸能ゴシップの速報で定評のあるニュースサイトTMZは、薬は抗不安薬などで、アルコールとこれらを併用したことが死につながった可能性を、警察当局が既に、遺族らに説明したと伝えた。

 ただ、併用が直接の死因なのか、意識を失って浴槽で溺死したのかなど、死に至る詳しい経緯についてはTMZも明確に報じていない。(共同)

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2012年2月14日のニュース