映画予告編の削除要請 「ハンセン病差別の表現」

[ 2012年1月18日 20:14 ]

 米国などで今春上映予定のアニメ映画の予告編にハンセン病に対する差別的な表現があるとして、世界保健機関(WHO)のハンセン病制圧特別大使を務める笹川陽平・日本財団会長は18日、製作会社に修正や削除を求めた。

 日本財団によると、映画は「The Pirates! Band of Misfits」。予告編はインターネットで公開されており、アニメキャラクターが「らい病患者(leper)」と話し、腕が落ちるシーンがある。

 同財団は「leperという表現は国連人権理事会でも差別用語として指摘され排除勧告されている。腕がとれる症状はあり得ない」と指摘。誤解や偏見、差別を助長するとしている。

 笹川会長は同日、映画を製作したアードマン・アニメーションズ(英)とソニー・ピクチャーズ・アニメーション(米)に、英文でFAXと国際郵便を発送した。

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2012年1月18日のニュース